先日発売した、スロヴァキア出身のイラストレーター、
Daniela Olejnikova(ダニエラ・オレイニーコヴァー)のハンカチと
8月に発売予定のMatúš Maťátko(マトゥーシュ・マチャートコ)のハンカチの
コーディネートを担当してくださったswimmie銀座店のスタッフに、
スロヴァキアで過ごしていた頃のお話や作家さんのことを色々お伺いしています。

スタッフインタビュー(1)

−今回紹介くださったお二人について伺っても良いでしょうか?

はい、ダニエラもマトゥーシュもカーライさんの教え子で
同じ版画学科ですが絵本やイラストを作るアトリエの生徒さんだったので
学校生活ではいつも同じ空間にいたわけではなく、
何をしているのかな、と版画を刷る大きなスタジオで一緒の時に
ちらっと見るくらいの距離感でした。

学期末に必ず生徒一人一人が今学期作った作品の講評会をするんですが
この二人はいつも作る量が他の生徒よりも多くて、
しかも完成度も高かったので結構目立つ存在で注目していました。

−あまり話したことはないけどそういったところで
ずっと印象に残っていたわけですね。

そう、それでオーナーの間中さんから企画の話があった時に
声をかけてみようかなと思ったら二人ともとても乗り気で、
すぐにやり取りが始まりました。

−学生の頃から目立つ存在だったダニエラさんですが
学生の頃はどんな作品を作っていたんですか?

基本は版画なんですが、ダニエラは学校にいた時も
割と早い段階で版画を作ったものをパソコンに取り込んで
最後はパソコンで絵を作っていました。
学期末に提出するものも既に出力されたデジタル作品だったり。
本になることを意識して行動していたなっていうイメージでした。
当時は結構革新的なことで、版画だけではなくデジタルに挑戦していて
すごいなと思っていました。

▲カーライさんの絵本(左)、ダニエラさんの絵本(右)

−今回のデザインは結構ハンカチのためのデザインって感じですね。

そう、今回ダニエラはハンカチのためのデザインとして
柄を考えてくれました。本だったら本にあった絵柄で作ったりと
そういう感覚がかなり繊細なんだと。
自分を押し出すというよりかはそのもののコンセプトに合わて
作品を作る方だと思います。

−とても器用なんですね。一方でマトゥーシュさんはどんな方なんですか?

マトゥーシュの方は絵からもなんとなくわかるかもしれないんですが
やんちゃで、街中のグラフィティとかにも影響受けているんじゃないかな。
マトゥーシュとは学校を離れてからも滞在制作とかでも関わることも多くて
大学卒業してからも作品を作り続けている人の一人でした。

普段の作品も今回のハンカチと同じようなタッチで制作していて
今でもブラティスラヴァや他の場所でも個展をしたりと発表活動が多いようです。
二人とも学科は違ったけど比較的きさくでオープンなタイプだったので
今回も声をかけることができたんです。

▲マトゥーシュさん

(続く)