「広がる霧」
1975年 監督:ブジェチスラフ・ポヤル
2006年12月にあったIIDの
「チェコアニメショートフィルムクリスマススペシャルプログラム」で
上映された作品。
http://www.r-school.net/program/event/post_148.html
4人組の子供が学校に向かう途中で霧につつまれて、不思議な家の前にたどり着く。
何とか扉をあけると、そこには化け物の猫がいて、逃げ出す4人組。
学校に遅刻しそうになって慌てていると、象が現れて、学校まで無事に届けてくれる。
ストーリーを書いてしまうとあまりのファンタジーに?という感じですが、さすがチェコアニメ。
ディテイルの子供や動物などの作りこみや動き、そして子供の性格の描写がよくできていて、
おとなでも楽しめます。
ひとりの子供は、4人の中でもどちらかというと弱い立場でありながら、自己の主張も通し、またその性格にユニークさ・愛嬌も与えられているなど、思わず笑ってしまいます。
さてハンカチは以外や子供ではなく、象の鼻の下から出てきます。
子供が一緒に遊んでくれないことがわかり、思わず目から大粒の涙が溢れ出す象。
鼻の下から、ハンカチを取り出し、涙をぬぐいます。
また最後に子供とのお別れのシーン、象は鼻からハンカチを取り出し、子供に向かって振り、さよならを告げます。
チェコアニメは美術性の高さや、ストーリーから大人も楽しめるものが多いです。
まだご覧いただいたことのない方も機会があればぜひどうぞ。
個人的には、こちらの作品が非常によかったです。
「反復」ミハエラ・パヴラートヴァー  *ベルリン国際映画祭アニメ部門金熊賞
「カフェ」パヴェル・コウツキー