水引で作られた置物「申」やギフトパッケージとして
人気の「水引」を作ってくださっている喜久優の渡辺さんに
水引の歴史や、水引ができるまで
また、渡辺さん自身のことや今後の展望までいろいろ伺いました。
今回はその第2章です。

【二、意味性、産地、結びについて】

—水引とはどういう意味なんですか?

先ほどお話した水引を作る行程にあった『水糊を引く』という意味があると言われています。
水引を作る場所は「はざ場」と言われるのですが
そのはざ場に並んでいる水引(元結)が川や水のように流れているようだ
といういわれもあります。
諸説あるのですがやはりその名前には「水」に関係していると言われています。

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—飯田の他に水引の産地はありますか?

あります。紙の産地と言われるところは今でも残っています。
ただシェア的には飯田が多いです。
結びの特徴は華やかさ大きさが違ってきます。東京はシンプルになっていますし、
名古屋、関西は比較的豪華になっていると思います。また北陸の方だとより立体感があります。
地域にお披露目をするという文化が残っている習慣で影響しています。
また、時代の変化で変わってきています

—結び方はどうやって入って来たのですか?

吉祥文様がのこる中国結びなどの飾り紐の影響もあるといわれますが、
試行錯誤して鶴や亀などを結びによって表現する日本独自の発展があります。
一度きりのお祝いの結婚式は「結びきり」、何度あってもいいお祝いは「花結び」
などの意味は日本で生まれていったものです。
そこにどう願いをこめるか、何を表現するかというところで変わって行ったのだと思います。

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—日本ではご祝儀袋なんかもありますよね?

そうですね。そもそもお金を包んで渡すというのも日本独特の文化だと思います。
僕も昔おばあちゃんの家に行った時に
ティッシュにくるんだお小遣いをもらったことがあります 笑
お金をそのまま渡すよりティッシュでもなにかくるんだほうがいいのではという
ことなんでしょうね。
そういった包むという気遣いが習慣にあるのだと思います。
なのでお金に限らず、何かを贈る時には「包む」や「結ぶ」という行為があって
そこには贈る側からの想いが必ず込められているんです。

—水引って意外といろんなシーンで存在していますよね?

そうですね。圧倒的な量はどうしても年末に向けたものが多いのですが
新年で使うもの、お祝いでつかうものの他に
料理を飾る水引や神社仏閣のお札に使う水引もあります。
特にお祝いのときだけということは無いです。

—ありがとうございました。
第3章【三、家業、企画、未来について】につづきます。

喜久優

明治21年4月(1888 年)
飯田文七元結と水引製造の卸問屋として開業
平成26年11月(2014年) 長野県百年企業<信州の老舗>表彰
主な活動・略歴 http://www.kikuyu.jp/iidamizuhiki/activity/