ハンカチ百科 No.13 洟(はな)をかむ

花粉に頭を悩ませることが多い時期がやってきました。
とめどなく流れ落ちる鼻水にティッシュが手離せないこともあるでしょう。

14世紀末、イングランド王のリチャード2世は「鼻水を床に落としたり、袖で拭くのはみっともない。ハンカチを使用することは紳士的行為であり、社会的な地位の表れである」といったそうです。

古いヨーロッパやハリウッドの映画では、ポケットチーフを胸元から取り出して、洟をかんだりするシーンを見かけます。

ポケットチーフはもともとハンカチから派生したものです。
装飾的な意味合いが強まり、居場所にジャケットの胸ポケットを与えられ、その役割をハンカチと分かちました。その頃には見せるためのハンカチ(ポケットチーフ)、そして実用としてのハンカチを2枚持つことが紳士のたしなみとされていました。

その後、1924年アメリカでクリネックスティッシュが発明され、それが世間に広く流通するにつれて、ハンカチで洟をかむという行為は一般的には少なくなってきました。

さて、外出している際に、流れ落ちる鼻水を延々とティッシュでかみ続け、それをポケットにつめこんでふくらませるのもみっともないでしょう。
そして手持ちのティッシュをきらして焦ることも。

そうした際は、元々その役割を担っていたハンカチを緊急で役立てるのも手です。
洟をかむまでせずとも、ぬぐったり、押さえたりすることもできます。
肌触りのよい薄手の上質な生地のハンカチをもっていれば、肌への刺激も気にならないはずです。
リネンウォーターを使用して、お気に入りの香りをプラスしておくと、花粉によるいらいらの気持ちをリフレッシュすることでできるかもしれません。

この時期は、通常使用するもの・緊急時に使用するものと、ハンカチを役割で分けて2枚持ち歩くのが、大人として賢明といえそうです。

ハンカチ百科 No.12 ハンカチと別れ、うれし涙

異動、送別が多い季節になりました。

ちょっとしたお礼や感謝の気持ちを伝えるのにハンカチはたいへん重宝するアイテムです。

日本の文化では、言葉の読みの音や使用シーンの印象から、ものごとを縁起の良し悪しに結びつけることが多いようです。
ハンカチは、年配の方に伺うと、以前は華やかな柄物などがなく、白しかなかったとも聞きます。葬儀での涙、見送りの旗がわりなど、別れを象徴するイメージにつながったのかもしれません。
そんな背景から、ハンカチを贈ることは日本では「別れ」を意味するといわれることがあります。

またハンカチは漢字で「手巾」と書かれ、手を拭くための布切れ、手ぬぐいやハンカチを意味しました。この文字が「てぎれ」とも読めるので、ハンカチを渡すことに深い意味をあてがわれたのでしょうか。
現在、ハンカチを「手巾」と書くことはほとんどありませんし、ハンカチをもらったことに対する裏の意味合いを考えることも、現実的にはあまりないと感じます。

国によっても風習が異なります。
中国では「送巾離根」と言い、ハンカチを差し上げることは関係を断つことを意味します。ご年配の方には良く思われないことがあるようです。
一方で、若い方には日本で出回っているプリントなどの華やかなハンカチは新鮮に映り、ファッションアイテムのように人気があります。ギフトにも使われているようです。

日本の年配の方でも、全く気にしていないという感じを多くお見受けします。
もちろん厳格にいわれなどこだわる方がいたり、そういったご家庭などの環境であれば、事前に確認をとるのがよいでしょう。
贈る立場としても、色を選択する際に白を避けたり、刺繍をいれて工夫したり、またはお手紙をつけたりして気持ちを伝えれば、不用意に誤解を受けることはないはずです。

結婚の記念に白のリネンのレースを差し上げたい、とご相談もあります。
装飾的なレースがついていることからも、気にしなくともよいものと思います。
相談できる間柄でしたら、聞いてみるなり、一言添えてお渡しすれば問題ありません。

欧米では「HAPPY TEARS」という慣習があります。
「花嫁が涙を流す最後のハンカチに」という意味で、式の参列者にハンカチを配ったりすることもあるようです。
うれし涙を共に拭うという前向きなイベント事になっているのは素敵です。

結婚式だと、日本でも式の席札にも使われることが出てきました。そのまま日常に持ち帰られるアイテムとして、人気が高いです。

昔はお祝いの品として包丁を贈ることも、縁起が悪いといわれていました。
「切る」という行為が、縁を切るという忌み言葉として捉えられたのでしょう。ですが最近では、日本では古来より慶事に刀剣を贈る風習があり、運や未来を切り開くものとして見直されてきています。

ハンカチの色も白よりカラフルなものが主流になってきました。

時代とともにマナーも変わってきます。自分なりの想いや創意工夫、気遣いがあれば、あなたから届けられるハンカチと共に幸せや喜びを感じとってもらえるのではないでしょうか。

ハンカチ百科 No.11 タオルハンカチの選び方

暑い日に大活躍のタオルハンカチ。どんなものがよいものなのか。
タオルハンカチの選び方から、使い方、取り扱い方法について考えます。

よいタオルの条件は何よりもまず吸水性。
吸水性を調べるには、専門的には1センチ角の生地を水に浮かべて
何秒で沈むかを測る沈降法という試験などがあります。
機能としては 60秒以内を目安に考えますが、
1秒で沈むという吸水性の良さを謳っているものがあります。
機能性を表示しているものがあればひとつの判断材料にはなるでしょう。

ただその機能性も素材本来の力を最大限に発揮するようにしているものと、
加工材などを使っているものもあるそうで、
何度か使っていきながら、自身で確かめていく必要もあるかもしれません。

もう一つの吸水性を知る基準は質量感。まず触ったときの肌触りの質。
よいタオルは糸の長い繊維を使用しているので、なめらかです。
そして持ったときの重量感。
糸量をふんだんに使っているかその重みと、
軽くにぎったときにしっかりしているか、
反発力などのつまり具合で判断できます。

次にやわらかさ。
さきほどお伝えしたように長い繊維を使用している
良質なものは肌触りがよいです。
手や肌に当ててつかうものなので、その感触は大事です。
タオルハンカチをにぎっていると安心するといった声もあって、
ふれたイメージを大切に選ぶのも大きな要素です。
ただ柔軟剤などでやわらかさを出しているものもあります。
一時的にやわらかいだけなのと、
柔軟剤は表面をコーティングするので吸水性を悪くします。

見分けるのも難しい問題ではありますが、
作り手側のものづくりのこだわりや姿勢がわかるか、
どこで作ってどんな素材なのか、
そういったものがきちんと表示されているかも確認して総合的に判断しましょう。

次回以降、タオルハンカチの使い方、取り扱い方法についてご案内します。

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新色が登場したアウトドアタオルハンカチは、東京の工場でつくられています。
生産は1秒タオルで有名なホットマンです。
このアウトドアタオルも1秒タオルと同じ基準でつくられたものです。
信頼できる吸水性としっかりと重量感のある素材は、
暑い日には、カラビナをつけてお出かけするのにぴったりのアイテムです。

アウトドアタオルはオンラインからもご覧いただけます。

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