平野紗季子 「TABLETOP PROJECT」ハンカチ

美食ブロガー平野紗季子さんとH TOKYOのコラボレーションハンカチが登場。

世界から注目を集める街、「東京」が持つ
様々な文化とファッションを掛け合わせたイベント「KIRITORU TOKYO」。

その中で平野紗季子さんが食都東京の外食風景を
ハンカチに記録する「TABLETOP PROJECT」。
東京メトロとのコラボレーションにより銀座三越では銀座線と銀座の街に、
伊勢丹新宿店では副都心線と新宿の街にクローズアップ。

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第一景は日本橋三越本店の特別食堂「日本橋」。そこはお子様ランチの生まれた場所。

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第二景は新宿にある「上海小吃」のテーブルの風景を切り取ったデザイン。

三越伊勢丹限定でのご紹介です。
※H TOKYOで販売しておりませんのでご注意下さい。

伊勢丹オンラインショップでもお買い求めいただけます。
特別食堂ハンカチ
上海シャオツーハンカチ

私の好きなハンカチ frumafar後編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、
お伺いしていきます。

17人目はswimmieでハンカチのデザインをしていただいている
frumafar.(フラマファー)のエバタマリコさんです。
frumafar.はNYで出会った3人で活動しているテキスタイルデザイナーユニット。
そのメインデザイナーであるエバタさんはとても気さくで楽しいお人柄。
おしゃべりは尽きずついつい長い間お引き止めしてしまいました。
制作の過程やfrumafar.メンバーについてもお話いただいております。
前編につづき後編をお届けします。

—frumafar.は3人のテキスタイルデザイナーユニットですが、
どのようにして結成をされたのですか?

私がNYの大学を卒業してインターンで入ったテキスタイルデザイン事務所で
ノムラと山下がバリバリ働いていたのが出会いです。
そこでいろいろお二人に教えてもらったんです。
ほどなくして私はアパレルの企業に就職が決まったので事務所は辞めました。
それから10年くらい経って、懐かしいから集まろということになって、
最近どう?みたいな話から、デザインの話になり、
オリジナルのテキスタイルデザインをやってみたいねという展開になり、
まずは会社ではなくて、フリーランスのかたちで、
何か3人で協力をしてやれるものをやらないかということで始まりました。

—はじめにswimmieで6柄のハンカチをつくらせていただきましたが、
もともとfrumafar.でもテキスタイルにされている柄でしたよね。
ハンカチになってみていかがでしたか?

frumafar.でプリントしている生地はおもにUSAコットンを使用して、
アメリカの工場でプリントをしています。
ハンカチ用にハンカチ屋さんと作るということも初めてだったので、
どの辺まで希望を伝えたらいいのだろうと思っていたのですが、
サンプルをいただいたときに、これはまさにこういう感じ!って
いうのが出来上がってきたのでよかったです。

それと、ちょうど私が妊娠中にswimmieでのハンカチの企画がはじまって、
swimmieのスタートの頃にちょうど娘が生まれて。
娘の誕生とswimmie誕生と、いろいろな意味で一緒にに歩んできたみたいな
思い入れが勝手にあるので、とっておきのハンカチたちですね。

swimmieのショップで自分たちのハンカチを見たときに、
よく仕上げていただいたなと 笑
やっぱり同じ布でもカットクロスと製品になったハンカチでは
四方を縫っただけでもこんなにも大きく変わってくるんだと実感しました。

—そう思っていただいててよかったです!

テキスタイルの柄や布を提供されていらっしゃるので、その先にどういうものが
できたかというのをすべて把握されているわけではないですもんね?
そうですね。作ったものを見せてくださる方もいらっしゃるのですが、
やっぱり使い方がひとそれぞれでこんな風に使うんだとか、
新たな発見があったりしますね。
生地は素材の立場なので素材提供という感じになるので、
どんなに料理なるのか楽しみですね。
自分だったらこういうものを作りたいからこの柄を…とか
そこまで考えて決めつけてつくった方がいいのか、
それとも少し余白をのこした感じで生地はそこで終わらせておいた方がいいのか、
どうしようかと…作る側としては悩ましいところがありますね。

フリーランスでやってたときは
アパレルの会社に柄を提供していることが多かったので
デザイナーさんが例えばこの柄はパーカーにするんだという
ある程度のガイドラインが決まっていたので、
そのテーマに合わせて私はそのモチーフを描くということで
一歩踏み込まなくてもいい、踏み込まないという立場だったんですが、
やっぱり一歩踏み込みたいという気持ちもあったので、
そこはfrumafar.としてやろうという感じもありました。

逆にいえば、テーマも決まっていて、
提供するっていうときはある意味、
限られた中でいかに自分を出すかということを楽しんだりするのですが、
今思うと、逆にその枠が心地よかったかもしれません。
私が作った柄でも私の名前がでるわけでもないので、
自分だけが知っているっていうことを密かに楽しんでたとい覚えがあって、
でもいざfrumafar.でやろうとなったときに、
すごい責任感が生まれて「なんでやってしまったんだろう…」
って思うこともありますね 笑

—3人でデザインをされていらっしゃいますが、
frumafar.としての統一性みたいなものはどうしていらっしゃるのですか?

そうですね。本当にみんな作風が違うので、
私がイメージをつたえて他の2人に描いてもらったりもします。
例えばこの「feather forest」ですが、
もともと有名な画家のピアノの鍵盤の絵を本でみたときに、
ピアノの鍵盤をプリントにしてリピートにしたら、
ストライプのようになっていいのでは?と思ったのがきっかけで、
私はそういうのが描けないので、メンバーのノムラに
インスピレーションを伝えてできたのが、この柄なんです。
モチーフは全然ちがったのですが、すごく気に入っています。

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sumi ribbon / Doughnuts Lover’s Stripe/ dance with cats
feather forest
/ Garden Party Bouquet / sunset ripple

—「feather forest」以外の5柄はエバタさんのデザインですよね。
どんな背景があるのかいくつか教えてください。

「Doughnuts Lover’s Stripe」はNYに住んでいたときに
ダンキンドーナツが大好きで本当によく食べていたんです。
ダンキンのコーヒーも好きで、毎朝コーヒーを買って出勤をしていたのですが、
休日は近くにお店がなかったので、
豆を買っておウチでダンキンのコーヒーを飲んでいたくらいです 笑
日本に帰ってきてあのドーナツが恋しいって気持ちで描いたんだと思います。
なので、ドーナツは絵ではなくて、
もうそのもののダンキンドーナツの写真を素材にしました。
あれが食べたいんだーっという気持ちで 笑
やろうと思ってやれてないのですが、
あの生地で三角巾やエプロンなどキッチングッズをつくってみたいですね!

「dance with cats」の猫は姉が飼っている黒猫を描いたのですが、
本当はしっぽがとても短いニャンコなんです。
でも、黒くてしっぽが短いとどうしてもクマみたいに見えてしまうので、
しっぽは長くして描きました 笑

—新作のハンカチ2柄はハンカチになることを想定して考えていただきましたが、
洋服のテキスタイルだと立体になりますが、ハンカチだと平面ですよね。
柄を考える上での違いなどありましたか?

あのときは本当に画家になった気持ちになりましたね 笑
平面なので真っ白なキャンパスに向かう感じで、
ごまかしがきかないというか…笑
普段いつもあれ描きたいこれ描きたいといっているくせに
いざとなると、頭真っ白みたいな。
私は今、こういう気分、こういうプリントがほしいというのが
うまくswimmieとマッチングしたらいいかなと思って描きました。
それが新作で発売される「SABOTEN」と「Nail Dance」です。
自分の生活に身近なものというのはやっぱりでてきますね。

「SABOTEN」は、サボテンのふっくらとした丸い葉とそれとは裏腹に
チクチクとした鋭いトゲのギャップを布の上に散りばめて刺されずに
サボテンの愛らしさを楽しみたいという想いから出来上がったデザインで、
「Nail Dance」は、色とりどりの鮮やかなカラーを乗せた爪は
わくわくしたり、ちょっともじもじしたり、つんとしているようにも見える
そんな乙女心をもつ個性豊かな爪たちを主役にしたデザインです。

—ありがとうございました。
いろいろなお話をお伺いできて、ますますファンになりました!
これからもfrumafar.のテキスタイルを楽しみにしています。

frumafar.
ニューヨークで知り合った日本人3人のデザイナーによるユニット。
ファッションからインテリアまで楽しめるテキスタイルデザインがコンセプト。

私の好きなハンカチ frumafar前編

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、
お伺いしていきます。

17人目はswimmieでハンカチのデザインをしていただいている
frumafar.(フラマファー)のエバタマリコさんです。
frumafar.はNYで出会った3人で活動しているテキスタイルデザイナーユニット。
そのメインデザイナーであるエバタさんはとても気さくで楽しいお人柄。
おしゃべりは尽きずついつい長い間お引き止めしてしまいました。
制作の過程やfrumafar.メンバーについてもお話いただいております。
前編、後編にわけてお届けします。

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—たくさんハンカチをお持ちいただきありがとうございます。
まずはどちらからご紹介いただきましょうか?

今回、3セットを持ってきたんですが、
ではまず、「ピンクの一目惚れ」シリーズから 笑
普段気に入ってつかっているものなのですが
鹿児島睦さんの木版プリントのハンカチで
妊娠中に、あ!かわいい…とおもわず買ったものなのですが、
買ったときに比べて随分色褪せてしまいました。
こんなに使って色褪せてもそれはそれで雰囲気があって素敵なのです。

—布は使っているうちにその人なりの育てている感がでてくるので、
それも良さですよね。

そうですね。愛着も湧いてきますよね。
本当にお気に入りなので第二弾を買うことも考えています。
もう一枚のハンカチなのですが、これは一昨日
益子に益子焼を見に行ったんですが、
そこでたまたま見つけた手織りのコットンハンカチです。
ちょうどピンクのハンカチが欲しいなと思っていたら出会った
一目惚れハンカチです。
ちょうど鹿児島さんのハンカチを持っていたんですが、
この色褪せたピンクとこの手織りのピンク私の好きなピンクだ!って。
ラオスで織られたものらしいのですが、まだ使っていないので、
使い心地をお伝えできなくて残念ですが、これから使うのが楽しみな一枚です。

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—今日のお召し物もピンクですね。

そうなんです。今日、何を着ていこうかなと考えたんですが、
いつも作業をするときに着ているこの服が一番私らしいなと思って。
何年も着ているので、これも褪せてしまっているんですが、
やっぱりこのピンクが好きなんですよね。

—では、2セット目はどんなハンカチたちですか?

これはNYにいたときに蚤の市で購入したハンカチたちです。
週末になると個性あるハンカチやスカーフを売っている人たちがいたんです。
その中でも大事にしているのはこのヴィンテージのレース編みのハンカチです。
これはもったいないので普段ほとんど使わないのですが、
結婚式などのパーティのときに使わないけど持っていく、
特別な日のハンカチです。

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もうひとつは、タスマニアのお土産ハンカチ。
他にもカナダやハワイのもので「ALOHA」とかかいてあったり…
お土産ハンカチはプリントがおもしろくていろいろ集めていたのですが、
普段使いをしてボロボロになってしまったので今はもう残ってないんです。
まさかハンカチの話をする機会があるなんて考えてもなかったので。
残しておけばよかったですよね。
これは小さかったので、普段使いをしないで取って置いたものがでてきました。

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—お土産ハンカチ、楽しいですよね!昔はたくさんあったみたいですね。
日本にも各地にあったら旅行が楽しくなりますね。

—3セット目はどんなハンカチたちですか?

最近あみだした「持っていると便利なハンカチ」です!
この恐竜のハンカチはそろそろハンカチを使うかなと娘用に買ったハンカチです。
娘もすごく気に入っていて。
娘がぐずり出したときにもハンカチがすごく役立つことが多くて。
すごいです、ハンカチのパワー!
いつも手を拭いたり、鼻水を拭いたりしているハンカチと
恐竜さんのは違うことがわかるみたいで
娘に「はい、◯◯ちゃんのハンカチだよー」って渡すと喜んで持ち歩きます。
絵本も何もない状態の時に、
「これは?なにかな?怪獣の卵が生まれるねー」とかお話をすると
うきゃきゃうきゃきゃと喜ぶんでで、しめしめって思います 笑
電車の中でもグズグズすると、さっと出せて便利なんです。
子供心がわかるプリントで、
くり抜きされた丸窓もとてもよいアイディアだなと思います。
持ち歩ける絵本として活躍してくれています。

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これは自分用に購入したswimmieのシシヤマザキさんのハンカチなのですが、
この柄を娘も楽しんでくれてるんです。
「ほら、およいでるよ~」とかいうと、
「ぷーる!ぷーる~!」っていって、
「じゃあ、今度プールいこうねー」って感じで盛り上がるんです 笑
これは何をしてるんだろうねーとかお話をしたり、同じポースをしてみたり、
やっぱり図案の力ですね!

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*実際に娘さんとの会話を再現してくれているエバタさん

—そのうち顔に目や口とか、描いちゃいそうですね。

そうですね。やっちゃいますね!
娘とシシさんのコラボレーションみたいな感じになりそうで
それはそれで楽しいですね 笑

子供が生まれてからは毎日ハンカチを2、3枚持つようになりました。
ひとりで使っているときのハンカチの目的と
子供といる時のハンカチがまた変わっておもしろいなと思いました。
ハンカチとの繋がりが深くなったような気がします。

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—他に好きなハンカチの使い方はありますか?

そうですね。
カゴバッグを持つようになったので、目隠し用に上に敷いてます。
あとは冷たいジューズを買ったときなどに、水滴がつくので
ハンカチで包んで持ったり、お弁当を包んだり…

NYにいたときは、ハンカチ文化は自分の中でもなくなってしまっていたので、
日本に戻ってきてからは、日本はいろいろなプリントのハンカチがあって
遊べますからね、楽しいなと思いました。
持ち歩くアートじゃないですげど、そのときの気分で選べますもんね。
あとはプレゼントでハンカチをいただく機会も多いですね。
使うたびにその人のことを思い出すのでそれもすごくいいなと思いました。
なので、自分もあげるものはハンカチがいいなと
ギフトでハンカチをあげる機会も増えました。

—ハンカチは何枚お持ちですか?

40、50枚くらいですかね。
確実にNYにいるときは数枚くらいで
日本に帰ってきてから少し増えて、
てぬぐい生地のハンカチを数年前はよく使っていました。
もらったものがそのころは20枚くらいですかね。
子供が生まれて一気に増えました。
その前の記憶はないです…
きっと親が買ってくれたハンカチを使っていたと思います。

—ハンカチにまつわる思い出はありますか?

どうして私はハンカチを…みたいなことを考えていて思い出したんですが、
実用的ではないのですが、小学3年生くらいのときに
クリスマスの典型的な赤と緑のストライプにサンタさんがかいてあるハンカチが
たまたま家にあって、そのハンカチを勉強机にテーブルクロスのように敷いて、
わくわくしながらみていたのを覚えています。
祖父母の家でクリスマスやひな祭りの飾りのイベントをするのが恒例の家で、
自分の家ではクリスマスツリーもなかったんですよ。
クリスマスとかって当日に向かう気持ちを楽しむものなので、
日々それを見ながら楽しみにしていました。
子供なので想像力が豊かできっといろいろなことを想像していたんでしょうね。
小学生の私には美術館なんかにはなかなか行けなかったので
プリントのデザインが唯一のアートというか。
身近なデザインがハンカチだったような気がして、
それでプリントの凄さを思い知りましたね。
なので、子供のころにふれるハンカチって大事だなと思います。
今日のインタビューのこともあり、
ここ数日ハンカチのことをよく考えていたのですが、
やっぱり子供のときから自分のお気に入りのハンカチを
持たせた方がいいのかなと思いました。

—H TOKYO/swimmieを知ったきっかけは?

KITTEができたばかりのときに、
H TOKYOのお店を見つけて、わっ!すごく素敵…と思って。
てぬぐい屋さんとかはよくみかけていたのですが、
ハンカチ専門店ってめずらしいですよね。
frumafar.のハンカチも作れたらと勝手に思って、
すぐにお店に電話をしてアポイントをとったんです。
その時は先染めのシックなものがH TOKYOでは多かったので、
やっぱりfrumafar.みたいなプリントは必要じゃないかも…と思ったのですが、
新しいラインが始まるというので(のちのswimmie)
気に入ってもらえてハンカチを作ることになりました。
布になっている方がイメージが伝わりやすいかなと思ったので、
打ち合わせの時はfrumafar.で作っているカットクロスを見てもらいました。

—すばらしい行動力ですね。

KITTEでH TOKYOを見つけていただいてありがとうございます。
そしてタイミングも!ご一緒することができてとてもうれしいです。

—frumafar.とswimmieのハンカチや制作のことについては後編へ—

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