一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、
お伺いしていきます。

17人目はswimmieでハンカチのデザインをしていただいている
frumafar.(フラマファー)のエバタマリコさんです。
frumafar.はNYで出会った3人で活動しているテキスタイルデザイナーユニット。
そのメインデザイナーであるエバタさんはとても気さくで楽しいお人柄。
おしゃべりは尽きずついつい長い間お引き止めしてしまいました。
制作の過程やfrumafar.メンバーについてもお話いただいております。
前編につづき後編をお届けします。

—frumafar.は3人のテキスタイルデザイナーユニットですが、
どのようにして結成をされたのですか?

私がNYの大学を卒業してインターンで入ったテキスタイルデザイン事務所で
ノムラと山下がバリバリ働いていたのが出会いです。
そこでいろいろお二人に教えてもらったんです。
ほどなくして私はアパレルの企業に就職が決まったので事務所は辞めました。
それから10年くらい経って、懐かしいから集まろということになって、
最近どう?みたいな話から、デザインの話になり、
オリジナルのテキスタイルデザインをやってみたいねという展開になり、
まずは会社ではなくて、フリーランスのかたちで、
何か3人で協力をしてやれるものをやらないかということで始まりました。

—はじめにswimmieで6柄のハンカチをつくらせていただきましたが、
もともとfrumafar.でもテキスタイルにされている柄でしたよね。
ハンカチになってみていかがでしたか?

frumafar.でプリントしている生地はおもにUSAコットンを使用して、
アメリカの工場でプリントをしています。
ハンカチ用にハンカチ屋さんと作るということも初めてだったので、
どの辺まで希望を伝えたらいいのだろうと思っていたのですが、
サンプルをいただいたときに、これはまさにこういう感じ!って
いうのが出来上がってきたのでよかったです。

それと、ちょうど私が妊娠中にswimmieでのハンカチの企画がはじまって、
swimmieのスタートの頃にちょうど娘が生まれて。
娘の誕生とswimmie誕生と、いろいろな意味で一緒にに歩んできたみたいな
思い入れが勝手にあるので、とっておきのハンカチたちですね。

swimmieのショップで自分たちのハンカチを見たときに、
よく仕上げていただいたなと 笑
やっぱり同じ布でもカットクロスと製品になったハンカチでは
四方を縫っただけでもこんなにも大きく変わってくるんだと実感しました。

—そう思っていただいててよかったです!

テキスタイルの柄や布を提供されていらっしゃるので、その先にどういうものが
できたかというのをすべて把握されているわけではないですもんね?
そうですね。作ったものを見せてくださる方もいらっしゃるのですが、
やっぱり使い方がひとそれぞれでこんな風に使うんだとか、
新たな発見があったりしますね。
生地は素材の立場なので素材提供という感じになるので、
どんなに料理なるのか楽しみですね。
自分だったらこういうものを作りたいからこの柄を…とか
そこまで考えて決めつけてつくった方がいいのか、
それとも少し余白をのこした感じで生地はそこで終わらせておいた方がいいのか、
どうしようかと…作る側としては悩ましいところがありますね。

フリーランスでやってたときは
アパレルの会社に柄を提供していることが多かったので
デザイナーさんが例えばこの柄はパーカーにするんだという
ある程度のガイドラインが決まっていたので、
そのテーマに合わせて私はそのモチーフを描くということで
一歩踏み込まなくてもいい、踏み込まないという立場だったんですが、
やっぱり一歩踏み込みたいという気持ちもあったので、
そこはfrumafar.としてやろうという感じもありました。

逆にいえば、テーマも決まっていて、
提供するっていうときはある意味、
限られた中でいかに自分を出すかということを楽しんだりするのですが、
今思うと、逆にその枠が心地よかったかもしれません。
私が作った柄でも私の名前がでるわけでもないので、
自分だけが知っているっていうことを密かに楽しんでたとい覚えがあって、
でもいざfrumafar.でやろうとなったときに、
すごい責任感が生まれて「なんでやってしまったんだろう…」
って思うこともありますね 笑

—3人でデザインをされていらっしゃいますが、
frumafar.としての統一性みたいなものはどうしていらっしゃるのですか?

そうですね。本当にみんな作風が違うので、
私がイメージをつたえて他の2人に描いてもらったりもします。
例えばこの「feather forest」ですが、
もともと有名な画家のピアノの鍵盤の絵を本でみたときに、
ピアノの鍵盤をプリントにしてリピートにしたら、
ストライプのようになっていいのでは?と思ったのがきっかけで、
私はそういうのが描けないので、メンバーのノムラに
インスピレーションを伝えてできたのが、この柄なんです。
モチーフは全然ちがったのですが、すごく気に入っています。

ijpg

sumi ribbon / Doughnuts Lover’s Stripe/ dance with cats
feather forest
/ Garden Party Bouquet / sunset ripple

—「feather forest」以外の5柄はエバタさんのデザインですよね。
どんな背景があるのかいくつか教えてください。

「Doughnuts Lover’s Stripe」はNYに住んでいたときに
ダンキンドーナツが大好きで本当によく食べていたんです。
ダンキンのコーヒーも好きで、毎朝コーヒーを買って出勤をしていたのですが、
休日は近くにお店がなかったので、
豆を買っておウチでダンキンのコーヒーを飲んでいたくらいです 笑
日本に帰ってきてあのドーナツが恋しいって気持ちで描いたんだと思います。
なので、ドーナツは絵ではなくて、
もうそのもののダンキンドーナツの写真を素材にしました。
あれが食べたいんだーっという気持ちで 笑
やろうと思ってやれてないのですが、
あの生地で三角巾やエプロンなどキッチングッズをつくってみたいですね!

「dance with cats」の猫は姉が飼っている黒猫を描いたのですが、
本当はしっぽがとても短いニャンコなんです。
でも、黒くてしっぽが短いとどうしてもクマみたいに見えてしまうので、
しっぽは長くして描きました 笑

—新作のハンカチ2柄はハンカチになることを想定して考えていただきましたが、
洋服のテキスタイルだと立体になりますが、ハンカチだと平面ですよね。
柄を考える上での違いなどありましたか?

あのときは本当に画家になった気持ちになりましたね 笑
平面なので真っ白なキャンパスに向かう感じで、
ごまかしがきかないというか…笑
普段いつもあれ描きたいこれ描きたいといっているくせに
いざとなると、頭真っ白みたいな。
私は今、こういう気分、こういうプリントがほしいというのが
うまくswimmieとマッチングしたらいいかなと思って描きました。
それが新作で発売される「SABOTEN」と「Nail Dance」です。
自分の生活に身近なものというのはやっぱりでてきますね。

「SABOTEN」は、サボテンのふっくらとした丸い葉とそれとは裏腹に
チクチクとした鋭いトゲのギャップを布の上に散りばめて刺されずに
サボテンの愛らしさを楽しみたいという想いから出来上がったデザインで、
「Nail Dance」は、色とりどりの鮮やかなカラーを乗せた爪は
わくわくしたり、ちょっともじもじしたり、つんとしているようにも見える
そんな乙女心をもつ個性豊かな爪たちを主役にしたデザインです。

—ありがとうございました。
いろいろなお話をお伺いできて、ますますファンになりました!
これからもfrumafar.のテキスタイルを楽しみにしています。

frumafar.
ニューヨークで知り合った日本人3人のデザイナーによるユニット。
ファッションからインテリアまで楽しめるテキスタイルデザインがコンセプト。