18日まで開催のこけしフェア。
こけしフェア開催するにあたり、こけしの一大産地、宮城県の鳴子温泉で毎年9月に行われる「全国こけし祭り」と、隣県福島の土湯こけしの産地である土湯温泉に行ってきました。

全国こけし祭り -鳴子温泉郷 旅行記(1)-

体育館での絵付けも終わり、街の散策へ。


▲期間限定でオープンしていたこけし堂さんで一休み。
3階建てのこの建物は、櫻井昭二工人の仕事場でしたが、こけし蒐集家と語り合う場としてこけしを展示するギャラリーや、イベント・カフェなどとして使用するスペースの「こけし堂」として2016年にリニューアルしたそうです。
こけしの文化に気軽に触れていただける場として運営しています。


▲屋台も出ていたりとお祭り感が出てました。もちろん入り口にはこけし。

日が暮れるのは案外早いもので、18時からはいよいよパレードの時間です。

どこまで続いているのか、びっくりするほど大人数のこけしの浴衣を着た方々は、地元鳴子温泉地域の婦人会と姉妹都市の山形県遊佐町婦人会のみなさま。
音楽に合わせて「鳴子踊り」を踊りながら通りを踊り歩いていました。


「鳴子踊り」が終わった後はいよいよハリボテこけしの登場。
こけしたちが登場した時の場の盛り上がりがすごく、思っていた以上に大きいハリボテこけしにしばし圧倒。


▲張りぼてこけしは応募制で全国こけし祭りの公式HPから応募が可能とのこと。とにかく大きく、そしてなんともシュール。

こうして丸一日鳴子温泉郷を堪能し、翌日は土湯へ向かいます。

■2日目 -土湯温泉-

土湯温泉は、鳴子温泉、遠刈田温泉と並ぶ3大こけし発祥の地と言われています。

土湯伝承館の休憩スペース。一面のこけしたちがこちらを向いていました。
こちらはこけし工房も兼ねており、運が良ければ工人さんの作業風景を見ることができるそう。

・土湯こけしとは
頭に蛇の目の輪が描かれ、前髪と髪の間にカセと言われる髪飾り、クジラ目にたれ鼻、おちょぼ口が特徴のこけしで胴体はろくろによる繊細な横縞模様が描かれています。鳴子こけしと同様にはめ込み型の頭部は回すとキィキィと音がなります。
歌舞伎メイクのたこ坊主など特徴のある形があることでも知られており、今回のこけしフェアでも登場した野矢里志工人も土湯系こけしの工人さんです。

1泊2日という短い期間ではありましたが、全国の工人さんを間近でみることができたり、その土地の人々とこけしの深いつながりのようなものも感じることができ、こけしの魅力をたっぷりと堪能できる旅でした。

こけしや郷土玩具も品薄のお店や売り切れの店舗もございますが、引き続き18日までフェアは開催しております。
最終日の17日、18日の2日間はH TOKYO三宿店にて「こけしの絵付けスタンプワークショップ」を開催いたしますのでこけし好きの方もあまり詳しくないという方も是非奮ってご参加ください。

こけしフェア
こけしと工人さん(1)
こけしと工人さん(2)
こけしと工人さん(3)

参考:土湯温泉観光協会