「ガラスの仮面」美内すずえ
皆さん、よくご存知の少女漫画。
さりとて「ガラスの仮面」は少女マンガという枠を超えて、幅広く世間に影響を与えています。
最近では2007年秋に世田谷文学館で「ガラスの仮面」展という展示がありました。
私はそうした世界に全く縁もなかったのですが、この話題にあるときに周辺で異常に盛り上がったことがあり、つい気になって手を出してしまいました。
そてにしてもストーリーが熱い。この異常とさえいえる演じることへの情熱はいったいなんでしょうか。
結構世界にはまってしまいます。
さてハンカチの登場シーンですが、女性の決め細やかなこころ配りや演出で沢山登場します。
ボーイフレンドに借りた本を返しにいった主人公北島マヤは、その彼の家族が、北島マヤが貧しいということを理由に会わせようとしないことを立ち聞きしてしまうシーン。
借りていた物をハンカチの上にのせ、玄関に置いて立ち去る北島マヤ。
ハンカチにのせるという心遣いが女性らしくてよいですね。
また別のシーン。
狼少女役の北島マヤにかまれた速水真澄の腕を気遣って、恋人がハンカチでまくシーン。
嫉妬にくやしがる女の子がハンカチを口でかんでヒステリックな感情を表現するシーン。
現実にこのような動作はみたことがありませんが・・
永遠のライバル、亜弓が風の演技をみにつけるため、ハンカチを取り出し、風の動きをしるシーン。
ここには書ききれないほどハンカチが登場してきますが、女性のハンカチの使いかたに思わず感心してしまいます。