シャツカチをはじめようと思ったきっかけなど。
社会人になって、ワイシャツを着始めた。
会社も紳士衣料を扱う売り場が配属で、その後本部にいき、海外での製造管理をしながらバイヤーたちと仕事をしたり、その後独立してハンカチのお店を立ち上げた。その中で自分でシャツを買うことから始まり、オーダーで仕立ててもらったり、生地は自分で手配してつくってもらったりとしていった。
シャツは自分でアイロンをかけるというのは、本部にいって紳士のバイヤーは当然すべきことと知って、自分も始めた。アイロンをかけているとワイシャツがどのようにつくられているかよくわかる。それと愛着がわく。
アイロンのかけかたは、ひとそれぞれだろうが、自分はのりは使わずに、綿の生地自体の感触を楽しめるやわらかいプレスを好む。
リネンウォーターはほんのりとさわやかな香り付けをしてくれるので、着ていて気持ちよい。
アイロンをかけるのには、アイロンがまず大事で、次にアイロン台であろう。アイロンはティファールをつかっている。グレードがいいやつほどかけやすい。アイロン台は斉藤アイロン台。これらはH TOKYOでも使用している。
最近作ったシャツは、生地はハンカチでも展開しているものと同じ生地。ザンデザインの山神さんに仕立てていただいた。
現在、お店でディスプレイしている。
このシャツは現在の自分のライフスタイルを話しながらつくったもので、カジュアルにもつかえるように裾は短めで
、パンツからだしても着用可。自転車によく乗るのでその際にあまりはためいてみっともないように裾にちょっとした重りがついている。これは山神さんが用意してくれた細かいところにこころが行き届いたアイディア。
最大の特徴は後ろ身頃脇にハンカチポケットをつけているところ。自転車に乗りながら、さっと利き手の左手でハンカチを取り出せる。


(続く)