タイトルからすると大層な話だが、ハンカチの価値を改めて感じてもらえるようにと日々真剣に考えている身にとっては非常に痛切な問題だ。
ハンカチが気軽なギフト、送別品などに使われれば使われるほど、その価値にありがたみが感じられなくなってきてしまう。洋服を買うともらえるなどプロモーションで使われたり、おまけみたいに軽くあしらわれる(差し上げる側にとってはもちろんそんなつもりはないのであろうが)
メンズの品としてのこだわりとなると、ひとつの方向性として素材になる。美しいサックスブルーの細番手の生地。織りはオックスフォードかツイルか。ただそれだとなかなか多くの人に伝わらない。
なんだただの無地のハンカチかと。
この前キャンドルナイトの夜に、照明をおとしてハンカチの買い物をするというイベントをした。
ハンカチ、その生地をじっくりと触り、味わい、楽しんでほしい。良い生地に触れることは、それ自体気持ちの良い、喜びなのだ。ハンカチという普段身の回りにあり手にするものだからこそ、そうした「もの」にこだわってほしい。
なかなか伝わらないですが、今のところそんな想いを抱きながら地道にやっています。お店では遠慮なく、生地にどんどん触ってください。
最近、生地好き、ハンカチ好き、うちのお店が好きといったほんとうにうれしいお客様がきてくれて何よりです。
なくならいでください!というありがたい(するどい?)コメントもいただきます。
儲からず(儲けず?)、されどつぶれず。
そんなポリシー(?)でやってますのでどうぞご安心を。