『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹
前回に引き続き、ハンカチの登場シーン。
ハードボイルド・ワンダーランドから。
「このアパートも決して安全ではないのだ。私の部屋のドアや金庫の鍵を開けることなんてプロの手にかかればハンカチを一枚洗濯するくらいの時間しかかからない。」
村上春樹の特徴的な比喩表現がさえるセンテンス。
さて「ハンカチを一枚洗濯するくらいの時間」とはいかほどか?
もちろん実質的に何分かかるかが問題ではなく、それぐらい時間がかからないほどあっという間のという意味で使われているのは重々承知ですが。
むしろそもそもハンカチを洗濯するとは?
毎回手でハンカチを洗う方は少ないとは思いますが、お客様では手巻きのハンカチなどはネットにいれて洗濯されるかたもいるようです。
そうしたハンカチに対する気遣いが大変うれしいです。
手巻きの縫製自体はミシン縫いと比較すると決して強いものではありません。もしほつれたりしたらお送りください。
きちんとお直しします。
自分はというと・・・おはずかしながら洗濯機にそのまま放り込んでいますが、今までのところ問題はありません。
自分の場合手洗いというと、ハンカチは何かの突発的な汚れ、ワインがはねた、お料理の油がはねたなどに対応することが多いですが、そうした処理のあと、やはりハンカチにシミがついてしまうのがしのびなく、すぐにお手洗いなどで簡単にすすいで一次対応しておくことがあります。
そうすると後で洗濯した際に、しみが気にならないですみます。
ハンカチを洗うことはたいして時間はかかりません。
そうしたちょっとしたことの積み重ねが大事かもしれません。
ハンカチ一枚を洗濯するほどの時間・・・