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H TOKYOで取扱いしている東京うちわは、
房州と呼ばれる千葉県の房総半島南部でつくられています。
すべて手作業で21の工程を経て、うちわになります。

実際に1本の竹が細かく裂かれてつくられる様は、
職人による手仕事の技の美しさ、みごとさと言えます。

うちわの窓を形作る青の糸と、柄尻の朱赤の色は、
民藝運動で重要な役割を担ったある芹沢銈介氏の指定で製作し、
それ以来、ずっとこの色でつくるようになったそうです。

それぞれの過程が分業で行われているので、
例えば竹を採取するひとが引退するなど、
工程がひとつでも欠けるとうちわづくりができなくなってしまいます。

竹自体も、節と節の間が長い間隔をもった
地元の女竹でないとつくれません。
毎年生産できるうちわの量も、
その年毎の竹の生育状況により、異なってきます。

柄尻部分には、中にまず笹をつめ、
さらに膠(にかわ)などを練ったもので丸く固め、
最後に朱赤のカシューを塗ります。*
見えないところも含めた小さな工程の
積み重ねでうちわができあがっています。

プラスチック製品にない手作りの味わいの良さを
大事に取扱いいただければ嬉しいです。

*カシューの塗装は、製品によりハネや垂れが出ているものがありますが、商品の味わいとしてご了承ください。

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