僕の好きなハンカチ

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、
お伺いしています。

26人目は7年前にお客さまとしてお店に来てくださり
その時発足したばかりの
ハンカチ研究会にも参加してくれた坂田一城さんです。
お名前に「ー」が入っていることから
スタッフの間では「ワンさん」の愛称で
H TOKYOの初期からずっと見て来てくれた坂田さん。
懐かしい話もたくさんしてくださいました。
ぜひそのあたりもお楽しみ下さい。

—わあ!これは懐かしいハンカチですね!

7年ほど前にH TOKYOで買ったハンカチですね。
たぶんH TOKYOで初めて買ったものかもしれないです。
動物柄が本当に好きで。


※左のブルーの動物柄が一番最初のハンカチ

—リバティー※の生地が多いですが昔から好きなんですか?

もともとリバティーというか基本柄が好きなんです。
その中でリバティーを好きになったきっかけは
柄物のシャツを洋服屋さんで見つけたことです。
でもそのシャツを買おうと思ったらサイズがなくって、
お店の人にかなり探してもらったんですけどなくて。
でもどうしても諦めきれなくて無いのを知ってて
もう一度お店に行ったんです。
そしたら本社に掛け合ってくれてサンプルを売ってくれたんですよ。
その時はその生地がリバティーだって知らなかったんですけど。
やっぱりそのシャツも動物柄でした 笑

※1874年に創立されたロンドンのリバティ社製のプリント柄のこと。

—これもリバティーですね。

そうですね。
生地屋さんで見つけて妻にハンカチにしてもらったんです。
彼女が特に裁縫をやっているとかではないんですけど
でも生地が好きだから「欲しい!」と思って買って
縫って欲しいとお願いました。

—動物の中でもたしかゾウがお好きでしたよね?

そうなんです。いつから好きか、なんでなのかも
全然わからないんですけどね。
でもこのUSA生地のハンカチは最高です。
色の中ではオレンジが一番好きなので
その両方がこのハンカチの中にはあって
本当に最高の1枚です。

—どれも本当に懐かしいハンカチです。

引っ越してしまうまでは三宿によく来させてもらってましたからね。
動物柄はすごく好きなので見つけると買っていました。

—動物柄のハンカチは今あるもので全部ですか?

ここまではっきりとした動物柄のハンカチは
持って来たものだけですけれど
シャツや手ぬぐいも動物柄が多いかもしれません。

—このハンカチも動物ですね

はい。トナカイの柄ですね。
どこで買ったか全然覚えていないんですけど
全く同じハンカチを2枚持っていました 笑
どこか日本の美術館だったと思います。
タグとかも付いていないからどこのか全然わからないです。
動物だから買ったんだと思いますけどね。

—動物はもともと好きなんですか?
何か飼っていたりしますか?

実家でなんですけど、マルチーズを最初に飼っていて
そのあとハムスターでその次にうさぎ、
今はダックスフンドを飼っています。
爬虫類や昆虫も小さい頃から好きです。
大人になった今でも恐怖とか無いですし
そういう影響もあるのかもしれないですね。

—柄物以外にチェックとかストライプとかも持っていますか?

少ないですけど、持っていますよ。
チェックは1枚だけありました。
ストライプも1枚だけあって、ドットも1枚。
H TOKYOの皆さんに誕生日にもらった
ハンカチが唯一のストライプです。
刺繍もしてくれてたんですよね。
打ち合わせとか綺麗めな格好をした時には
必ずこれを使ってますよ。

—スタッフの中では自転車柄が好きな
イメージもありましたが・・

家で見てみたら自転車柄のハンカチはそんなになかったですね。
動物柄の方が好きだったみたいです 笑

—H TOKYOを知ったきっかけはなんですか?

以前中目黒付近に住んでいたんです。
それで探検しようと思って自転車でぶらぶらしていました。
いつもは通らないんですけど
偶然三宿のH TOKYOの前を通ったんです。
もともとお客さんの誰もいないお店は入れない方なんですけど 笑
色と柄に惹かれて入りました。
その時にスタッフの大津さんが話しかけてくれて
色々話しているうちに「今度ハンカチ研究会やるからぜひ来てください!」
って教えてくれて。
1回目は行かれなかったんですけど
2回目の忘年会には行きました。
でも研究会に行ったのはそれっきりでした 笑
そのあとは一緒にごはんを食べたり
お客さんとして今もH TOKYOに遊びに来ています。

—その忘年会にワンさんというあだ名がついて、7年ですね 笑

だいぶ慣れましたよ。
H TOKYOに電話した時に自分から「ワンです」って
いうのは少し恥ずかしかったけど
最近はもう全然言えますね。

—奥さまとの初デートの前にもお店に来てくれましたね!

よく覚えてますね 笑
静岡に桜エビを食べに行ったんですよ。
でもその時受け取りに行ったハンカチは彼女にではなくて。
そう言えば今でも妻には買ったことがないですね 笑
友人のプレゼントには二人でもよく使わせてもらってるんですけどね。

—奥さまとは共有でハンカチを使いますか?

ハンカチは別々です。
入れる場所も分かれています。
お互いハンカチを畳むまではするんですけど
入れるのはそれぞれ自分で入れます。
なんとなく自分の「こう入れたい!」っていうのが
それぞれあるのかもしれないですね。
このハンカチはなんとなくここがいいなとか 笑
こだわっているわけではないんですけど、癖ですかね。

—ハンカチはどんな風に選びますか?

そうですねー・・・
そんなに『ハンカチを持っていく』っていう
意識が無いかもしれないです。
「今日はこれがあるからあれを持っていこう」
とかありますよね?
でも財布って持って行こうと思って持っていくというより
絶対持ち物に入っているじゃないですか?
ハンカチもそんな感じなんです。
持っていくもののひとつなんですよね。

—なるほど!でもお財布は決まってますけど、
ハンカチはいくつかありますよね?
それはどんな風に選んでいるのですか?

うーん・・たぶん、気分だと思うんですけど
でも「最近これ使っていないな」と思ったら
それをあえて選ぶこともある気がします。

—手ぬぐいも多く持っていらっしゃるということでしたが
ハンカチとの使い分けはしていますか?

そう言われると、ありますね。
基本はハンカチです。
でも雨の日は手ぬぐいです。
そんなに意識はしていなかったんですけど 笑

—小さい頃からハンカチは持っていましたか?

部活をやっていたのでタオルが多かったです。
服もほとんどジャージと制服しか着ていませんでした。
なので洋服も買ったことがなかったんですよ。
休みの日もジャージでした。
だからハンカチを持つことはほとんどなくて。
でも高校を卒業して専門に入る時に
「服がない!」と思って 買いに行ったんです。
それで服を買うようになって
初めて買ったハンカチがこれです。
これはビームスで買いました。映画とのコラボでした。
10年以上使っているってことですね。

—ハンカチは何枚お持ちですか?

数えてみたら34枚でした。
半分はH TOKYOのハンカチでしたよ。
ここに通い始めて7年間は
H TOKYO以外のハンカチは買っていないです。
今まで「ハンカチを買おう!」と思って自分のハンカチを
買ったことはなかったんですけどね。
今ハンカチを買うのはH TOKYOと思っているので
他で見ることがなくなりました。
でも他の場所にH TOKYOのハンカチが置いてあると
ちゃんと見つけられますよ。
わりと洋服とかも気に入ったところを見つけると
そこでしか買わないタイプなんですよね。

—現在のお仕事は家具を販売している
ペニーワイズ白金店の店長さんですよね。

そうです。ペニーワイズに勤めて10年になりました。
専門学校ではインテリアデザインを勉強していて
その後は設計事務所にいました。
ほとんど現場監督でしたね。
そこで家の現場を見ていた時に家具屋さんに出会って
かっこいいなと思ったんです。
その時は思っただけだったんですけど
のちに仕事を辞めた時に家具屋になりたいと思って
イギリスに行きました。
帰って来てからペニーワイズに勤め始めました。
最近はデザインをするだけではなくって
実際に家具を作ってみたいなと思って
木工教室に通ったりもしています。

—ペニーワイズさんでもオリジナルのハンカチを作って
くださいましたよね。

そうですね。コロニアルチェック※のハンカチですね。
35周年の時にノベルティとして
作ってもらったんですけどすごく喜ばれました。
ガーゼみたいな感じで生地自体も良かったですし。
刺繍も入れてもらいました。

※1993年に英国のファブリックを集めてスタートした、
リネンとコットンファブリックを中心にオーダーメイドカーテンや
ソファを制作・販売しているショップ。(ペニーワイズの2F)

—ハンカチを買う時にこだわりはありますか?

とりあえず柄物は好きなので選びます。
その時のルールとしては
まず持っていない「色」であることと
持っていない「柄」であることです。
洋服も色はあんまりかぶらないようにするんです。
クローゼットは結構カラフルです。
靴とかもそうです。
とにかく持っていない色を選びます。
モノトーンは少ないかもしれないですね。
それとその「色」と「柄」のバランスですね。
好きな柄でも好きな色でなければ
気にならないでしょうし、逆もあると思います。

—ハンカチはどこに入れて持ち歩きますか?

だいたい左ポケットです。
携帯とかも左で打つんですよね。
右利きなんですけど。
あと手を拭いてハンカチをしまう時は
絶対広げてから折り返して
濡れた部分を中にしてからポケットに戻します。
その折り返した時の柄の見え方とかも好きです。
ハンカチを入れるズボンによって入れ方も変えますよ。
ポケットの大きさによるんだと思うんですけど
それもちょっとしたこだわりかもしれません。
このインタビューの話をもらって
こういうことも改めて考えてみたら面白かったです。

—ありがとうございました。
ワンさんと出会って7年。
H TOKYOのハンカチを愛してもらって
奥さまと一緒にご友人にもたくさんのハンカチを
贈り物にしていただきました。
こうして改めてお話が聞けて初心を思い出す
きっかけをいただいた気がしました。

坂田一城
1979.05.14
趣味:家具作り/キャンプ
今欲しいもの:ちょっといい鑿とカンナ
手に入れたらキャンプファニチャー作ろ
好きな事:歩くこと
でも、自転車も好き

私の好きなハンカチ

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、
お伺いしています。

25人目は弊社のパッケージをつくってくださっている
ザ・パック株式会社の中川朋美さんです。
幼い頃から当たり前にハンカチを使われている中川さん。

飛び込み営業で来てくださってから、早4年。
中川さんのやわらかなお人柄と熱意で弊社を支えていただいています。
お仕事についてのお話もお伺いさせていただきました。

—1枚目はどんなハンカチですか?

このハンカチは大学卒業の時に部活の後輩たちから
サプライズでいただいたタオルハンカチです。
プレゼントなんてもらえると思わなかったのでとてもうれしくて。
一枚一枚、その人の雰囲気にあったものを選んでくれたみたいです。

―猫好きだったり、飼っていたりするのですか?

そうではないんですが
猫なんだーって思いました 笑

―どんな部活をされていたのですか?

写真研究部に所属していて、暗室があったので、
プリントまでやるのが醍醐味という感じでした。
今も遠くにいくときはカメラを持っていっています。
それと、和太鼓もしていました。
今までみたことがない感じでとてもかっこよくて、
聞く人も老若男女共通して楽しめるのがいいと思って始めました。

—和太鼓も似合いますね!
大学ではどんな勉強をされていらっしゃったのですか?

総合政策学部という学部だったのですが、
経済、法律、国際文化などいろいろなゼミがあるので、
その中から自分の好きな事を見つけて勉強するというような
自由な学部でした。
私は美術史が好きで、卒業論文はイギリスの
アーツ・アンド・クラフツだったのですが、
生活の中の美術に興味があって、
見る絵画よりは壁画やテキスタイルなどに興味を持っていました。

—2枚目のハンカチはH TOKYOのものですね。

はじめてH TOKYOさんとお仕事をさせていただくことが決まった時に
記念に購入したハンカチです。
色も柄も好きだったので絶対これにしようと思っていました。
青が好きで部屋も青が多いんですよね 笑
もう4年くらい前になるので、
洗いすぎて少し色が褪せてしまったんですが、
生地がくたくたにはならずに、まだしっかりとハリがあるので、
H TOKYOさんのハンカチはとてもいいものなんだと感じました。

―飛び込みでH TOKYOに営業にきてくださったんですよね?
中川さんといえば、夏の暑い日にたくさんの紙をかかえて
自転車で来てくださっていた姿が忘れられません。

そうなんです。
オーナーさんがたまたまお店でお仕事をされていたタイミングで
直接お話を聞いてくださったんです。
IID※に行ったときに、お店を見つけて気になってはいたのですが、
そのときはお店には入らずに、
あとでホームページで調べてから行きました。
ハンカチ専門店というのは私はあまり聞いたことがなくて、
おもしろいなと思いました。
何かお手伝いができたらいいなと思い飛び込みました。
※世田谷ものづくり学校:池尻にある廃校となった中学校舎を活用し、
2004年にスタートした複合施設。

—営業の方にお越しいただく機会は多いのですが、
私たちでは判断ができないことなので、
いつもはオーナーに伝言をしているのですが、
ちょうどオーナーがいるタイミングで中川さんがいらっしゃったのも
ご縁を感じますね。
そして中川さんの熱量もオーナーは感じたんだと思います。

本当にいいタイミングでした。
ものづくりにこだわられているこそ、
こちらもこだわってやりたいと思いました。

—営業に行かれるときはどんな準備をされるのですか?
お店の雰囲気をみないとどういうものを提案していいかわからないので、
商品などをみて提案をするようにしています。
弊社のカタログをみてもどんな会社かなかなか伝わらなかったりするので、
実際のサンプルをお持ちして雰囲気をみてもらったりします。

—H TOKYOにはどんなものを提案していただいたのですか?

国産でこだわられているので、
国産の紙袋で、素材感はつやつやしてない、
化学的ではないほうがいいと思い、
国内の工場で製造ができれば「Made in Japan 」と
ショッパーに印字できることも提案させていただきました。

—さすが、的を得ていますね!
そして、3枚目のハンカチはswimmieですね。

そうですね。
これはswimmieさんが立ち上がったお披露目の
展示の時に一目惚れをして購入しました。
色も素敵ですし、なんといっても詩がかいてあるというのが
めずらしくて。

—ありがとうございます。
どちらも節目節目の記念のハンカチですね。

そうですね。
そうではないときにも購入させてもらっているのですが、
今日使っているお芋柄のハンカチは
出雲大社に行った際にちょうど持っていっていたら
出雲のメガネ屋さん(シマネヤさん)で、
ウインドーに飾ってあって!
思わず写真を撮ってしまいました 笑
その他にも、H TOKYOやswimmieのハンカチを見つける
機会も多くてうれしくなります。

—いつも贈り物にも選んでいただいていますよね。
ありがとうございます。

従妹の卒業のお祝いにハンカチに刺繍をいれてもらったり、
祖母にもプレゼントをさせてもらいましたね。
ちょっとしたものを贈りたいなというときに
女性ならまだ思いついたりするのですが、
男性は何をあげていいかわからないので迷うのですが、
そのときは毎回利用させていただいてます。
この色のイメージかなというものを選んで、喜んでいただいてます。

—ハンカチのこだわりはありますか?

普段、服も派手なものをあまり勇気がなくて
流行廃りなども考えるとチャレンジができないタイプなんですが、
ハンカチなら自分の好きな色や柄を
顔に合う合わないを考えずに遊べるのがいいなと思っているので、
洋服ではないような柄を選ぶようにしています。
焼き芋やフグ柄なんて好きですけど、なかなか着れないですし 笑

—好きなハンカチの使い方はありますか?

シンプルに手を拭いたり、汗を拭いたり、膝にかけたりですね。

—毎日ハンカチは持ち歩きますか?

絶対持っていきます!
ハンカチ、ティッシュ、携帯電話、財布は絶対です。
忘れた日には一日ブルーになるので絶対忘れないようにしています。

—幼い頃から持っていましたか?

そうですね。ずっと持っていましたね。
ハンカチというよりはタオルハンカチが多かったと思います。
ハンカチが好きっていうよりは
あって当たり前、ないと不便と思っていましたね。

あとは、嫌な記憶ですがハンカチをポケットに入れたまま
洗濯に出して、母に怒られるとか 笑

—幼い頃に使われていたものはどうされていますか?

それが不思議なことにないんですよね…
どこに消えてしまったんでしょう… 笑

—意外とハンカチあるあるかもしれませんね。
ハンカチにまつわる思い出はありますか?

今まではハンカチにこだわってはいなかったのですが、
やはりオールドファッションさんと
お仕事させていただくようになってから
柄とかを気にするようになったのと、
タオルハンカチが先程のもらったもの一枚になりましたね。

—ハンカチは何枚お持ちですか?

あまりモノを持たないので全然すくないのですが、10枚くらいですね。

—では、毎日持っていらっしゃるので、ヘビロテですね!

そうですね。
なので、気にいっているものはあまり平日には使わないようにしています 笑

—ちなみに、どうしてザ・パックさんに入社されたんですか?

もともと、ものづくりをしたいと考えていました。
幼いころから、紙や色に興味があって、
例えば、美術館にあるチラシをコレクションしていたりしました。
紙関係で印刷がいいかなと思って就職活動中に探していたのですが、
その中でパッケージに特化している会社がある事に気づきました。
実際に美大に通っていたわけでも、デザインができるわけでもないのですが、
ものづくりをしたいという欲張りな願望があって、
それが叶いそうだったので志望し、ご縁がありました。


※現在ご担当いただいている上原さんもご一緒にきてくださいました。

—営業で飛び込みなんて、相当緊張するだろうなって思いますが、どうですか?

そうですね。
始めのほうは「あーやだなー」と思ったりもしましたが、
その内、普段知らない業界の方とお話ができたり、良い方々に出会ったり、
それが楽しいな、本当にそこだなって思います。
世の中、いい人ばかりだなと思います。
この仕事が好きです。

—仕事が好きだということが中川さんから本当によく伝わります。
私たちも他の業界の方とこうやってお話させていただく機会があり
とても楽しく勉強になります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

中川朋美
6月20日生まれ。B型。
色と紙とものづくりが小さいころから好きで
2010年ザ・パック株式会社入社。
東京生まれの田舎好き。趣味は緑の中を歩くこと・旅行など。

僕の好きなハンカチ

一番好きなとっておきのハンカチ、つかいかた、思い出など、
ハンカチにまつわることを、H TOKYO/swimmieに関わる周辺のひとに、
お伺いしています。

24人目はH TOKYO三宿店のお隣のビルで雑貨店をされている
松元大作さんにお話を伺いました。
通称「ハンカチパトロール」という、新作をちょこちょこチェックしに
来てくださるほどの常連さんでもあります。
布好き、雑貨好きの松元さんはどんなハンカチを好んで
使っていらっしゃるのでしょうか。

—お持ちいただいたハンカチのお気に入りポイントはなんですか?

一番のお気に入りはH TOKYOのガーゼハンカチです。
ざっくりしていて、なんでも使えるのがいい。
ちょっと雨が降ったりして濡れた時にタオルがなくても
ボリュームがあるからふけるし。
ダブルガーゼではなくて、このシングルの厚手のガーゼがいいんですよね。
普通のコットンのハンカチよりも
ガーゼにはふんわりと空気に含まれているから
洗濯したあとに洗剤の香りがより残っていて
口元にあてたときにもいい香りがするし、感触がいい。

—本当にふんわりとしていますね。
販売したときはここまでの厚みはなかったと思います。
いい感じに育ててくださってありがとうございます。

やっぱり生地感が変わってますよね。
ミニタオルみたいなのがあまり好きではないので、
このシングルの厚手のガーゼはタオルとハンカチの中間で好きです。
ちなみにもう一枚同じものを持っていているんです。
持っているか覚えていなくて、同じのを買ってしまったんだけど、
2枚買っておいてよかったなって思えるくらいです。
ハンカチとマフラーは失くすとすごくショックなので必死になって探しますね。

—こちらはDEGOのロゴが入ってますね?

使い込んだので、もうだいぶ色あせてしまいましたが、
DEGOがオープンした時に用意した幻のハンカチです。
20-30枚くらいを姉たちが作ってくれました。
「dego works」と入ったタグも作って、
布系のオリジナルのものにはこのタグをつけることにしたんです。
6人姉弟で姉が4人いるのですが、2番目と3番目の姉が鹿児島で
雑貨屋をやっていたんです。
2番目の姉は陶芸をやったり、消しゴムハンコをつくったり、
3番目の姉はハンドメイドでバッグをつくったりといろいろしているので、
DEGOのお店にも協力をしてくれています。

—5周年を迎えられましたが、DEGOを始めたきっかけは?

雑貨が好きで、雑貨屋をやりたいというのはずっとありました。
なので、どうせならやっちゃおうと思って 笑

—どうして三宿にお店をオープンしたのですか?

大学入学で上京してからずっと三軒茶屋近辺に住んでいるので馴染みもあり、
三軒茶屋、松蔭神社、三宿あたりで店舗を探していました。
何件か見たのですが、ここはやっぱり広いし、大通りに面しているし、
三宿の雰囲気も昔から好きだったから決めました。

—雑貨屋をされていたお姉さまの影響もありますか?

はい、あると思います。
最初のころは4番目の姉と一緒にやっていました。
姉が鹿児島で雑貨屋をやっていたのでそっち方面の商品もたくさん扱ったり、
そこで付き合いのある作家の商品もありましたね。バッグとか。
そういえば、三宿商店会のハンカチをつくったときに
前に扱っていた大きなワッペンがついたバッグが柄になっていて
「わっ!なつかしい」ってなりましたね 笑

—ご姉弟、みなさまが雑貨が好きなのは何かの影響があるのですか?

どうだろう…でも小さい頃に姉たちはお店やさんごっこをするのが好きで
少女漫画とかの紙をバラして包装紙がわりにして包んだり、
その紙で小さな袋を作ったりしていました。
マンガ本の付録とか、キャラクターを切り取ってシールみたいにしたりして、
それを僕と弟に売りつけたりね 笑
お店屋さんのしぐさや動作を真似をするのが好きだったみたいです。
そういう影響を僕自身も少なからず受けていますね。
僕は容器が好きなんだけど、それは完全に影響があると思います。

—HTOKYOのハンカチを知ったきっかけはやっぱりお隣さんだからですか?

そうですね 笑
でもお店を始める前にこの通りを何回か来たことはあって、
何かお店があることは知ってはいたんですが、
棚に何か並んでいることはわかるんだけど、何屋かわからないし、
女の子しかいないし、小洒落た感じがして、
敷居が高そうで全然入れなかったです 笑
それから、お店を始めることになって
近隣のお店にご挨拶回りをしたときに初めてH TOKYOに入りましたね。
メンズハンカチ専門店ということにすごく驚いて、
そしたら、ツボなものばかりあって!

—ありがとうございます!
ちなみにハンカチは何枚お持ちですか?

今朝数えてみたら106枚ありました!
そのうちの7割がH TOKYOのものですね。
ハンカチは自分用にそんなに一気に買うものでもないので、
気に入ったものがあればちょこちょこ買っている感じでしたが、
ハンカチって捨てるってことはないし、5年でこんな枚数になってたんですね。

—種類毎にわけていれているんですね。
さすが!お店屋さんみたいです。

引き出しの画像ではハンカチ以外にキッチンクロスみたいなものも
たくさん見えるのですが、もともと布ものがお好きなんですか?
そうですね。キッチンクロスとかテープルクロスとかタオルケットとか。
なんとでもなる感じが好きなんですよね。
仕切りにしたり、ソファにさっとかけたり。

—松元さんはD.I.Y.もお上手ですし、
きっといろいろなことにアイディアが湧くから四角い布が好きなんですね。
インスタグラムでお部屋のD.I.Y.の画像がアップされるのも
スタッフみんなで楽しみにしていますよ。


※ペグボードなどを活用して素敵にD.I.Y.をされている松元さんのご自宅
instagram : matudego

—H TOKYOでハンカチを買う以外はどちらで購入されていますか?

無印良品とか雑貨屋にちょこっと置いてあるものだったり、
洋服のブランドだけどバンダナとかハンカチも置いてあったりするところかな。
洋服屋や雑貨屋のディスプレイにハンカチがポッと置いてあって、
その全体の雰囲気がいいとほしくなってしまうというパターンが多いと思います。
ハンカチを目的に買い物に行くっていうのはH TOKYOが初めてです。

—ハンカチを買う時の選ぶ基準はありますか?

柄と色、それと機能性、
あとは自分にとって「めっちゃいい!」っていう何かですね。
こういう生地が好きとか、使っている途中でだんだんわかってくる感じだったり、
たとえば綿でもいろいろな種類があるから、
微妙な素材の違いを比べるのも好きですね。
これは自分にとって「使えそう」「使えなさそう」
っていうのがわかるようになってきたし、
買っても思っていた感じと違ったら使わなくなりますね。
はじめは柄とか見た目で入るんだけど、
最後はやっぱり機能性というか使い勝手になりますね。
使うのが決まってくると、それが引き出しの手前の方にいつもあるから、
奥の方には自分でも持っていることを忘れていたものが出てきたりもします。
大概テロンとした肌触りのものは見るからに
吸水性が悪そうなので好きではないのですが、
ものによっては使っているうちに吸い取りがよくなってくるのもあったり、
そうなるとすごく好きになるし。
そういうのも使っていく楽しみですね。

—好きなハンカチの使い方はありますか?

デザインがよければ、アートとして額にいれて飾ったりもすることもあるけど、
ハンカチはやっぱりハンカチとして使いますね。
汗をかいたときに拭けないとか、
鼻炎で鼻水やくしゃみがでたときに拭けないとか、
そうなるのがやっぱり不安で。
会社に勤めていたときは忘れたら家に取りに帰っていた時期もありました。
今はこんなざっくり個人営業でラフな感じなので、
そこまで神経質にはならないけど、
電車で通勤して、咳き込んだりしても周りに迷惑だよなって思っていましたし。
あとは、トイレのエアドライヤーが苦手なんですよね。
完全に乾くにはかなり長い時間やらないといけないけれど、
ずっとやっていたら神経質みたいだし、音もうるさいですしね。
最終的には拭きとる感じがやっぱりほしいですね。

—毎日のハンカチはどうやって選びますか?

よく使うものが引き出しの前の方にあるから、
さっと取り出したものを持っていく感じになりますね。
会社勤めをしていた時のように、会食があるとか、大事なプレゼンがあるとか
T.P.O.に合わせることがあればもっと毎日の選び方があると思うけどね。

—小さい頃もハンカチはずっと持っていましたか?

そうですね。母親がハンカチを持っているかをチェックしてくれていたし、
どちらかというと常にハンカチを持ち歩くのは
昭和の時代は女の子のイメージかもしれないけど、
僕は鼻炎もあったし持っていたほうかも。
中高校生の頃のはっきりとした記憶はないけれど、持っていたと思います。
その当時は実家に姉弟がみんなで身だしなみをする場所があって
そこにあった引き出しにハンカチが入っていた記憶があります。

—その頃はどんなハンカチを使っていましたか?

小さい頃はキャラクターもので、カラーで
縁取りされていたものを使っていた記憶がありますね。
素材はガーゼのものが多かったような気がします。

—思い出のハンカチはありますか?

1周年と5周年の記念にH TOKYOのスタッフからいただいたハンカチですね。
どちらもセルビッチのハンカチなのですが、
こちらは特別な刺繍がはいっているからもったいなくて普段は使えない 笑
お店のディスプレイとかにも使ったりもしました。

—そういってもらえてうれしいです。
ありがとうございます!
松元さんが持っているとより素敵に見えますね。

近すぎてなのか、普段なかなかお伺いできていなかったお店のことも
お話をしていただきありがとうございました。
5周年を迎えたDEGOさん、すてきなお店でスタッフも皆通いつめています。
三宿にお越しの際はぜひいらしてください。
きっとお気に入りのものがみつかりますよ。

--

松元大作
1971年生まれ。三宿 雑貨屋DEGO店主。
音楽、フォント、容器/箱もの、アジ紙/文具、布モノ好きの雑貨屋店主。
レコード聴きながら熱いお茶を<飲む朝の時間が至福のひととき。

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