18日まで開催のこけしフェア。
こけしフェア開催するにあたり、こけしの一大産地、宮城県の鳴子温泉で毎年9月に行われる「全国こけし祭り」と、隣県福島の土湯こけしの産地である土湯温泉に行ってきました。
自身がこけし好きということもありかなりワクワク。
■1日目 -鳴子温泉郷-
「鳴子温泉」として知られるこの土地は、奥州三名湯に数えられたこともある場所です。「こけし通り」と名付けられた商店街、郵便ポストや看板、マンホールなどあちこちで鳴子こけしが出迎えてくれます。
さすがこけしの街。右を見ても左を見てもこけしこけし・・・
▲鳴子郵便局のポストはこけしの形。
そんな町中がこけしに溢れている鳴子温泉郷で、日本各地のこけしが勢ぞろいする「全国こけし祭り」が始まったのは1948年と、かなり歴史は古くお祭りも今年の2018年で64回目を迎えました。
こけし祭りでは各産地のこけしの実演販売だけではなく、こけし供養祭、こけし奉納式、こけしの絵付け体験、こけし座談会、こけしコンクール、そして夜に始まるパレードなど、盛りだくさんな内容になっています。
到着したのはお昼過ぎ。
10時から既にこけしの即売会が始まっており、会場のスタッフに聞いたところ始まる前からかなりの行列だったのだとか。
こけしも人気のものは既に売れてしまったあとだったようです。
▲実演販売やコンクールなどは地元の小学校の体育館で行われます。
▲遠刈田こけしを作る佐藤康宏工人の絵付けもこんなに間近で見ることができます。
ひととおり体育館内を堪能したあと目についたのは、鳴子こけしの絵付け体験。
早速体験してみることに。
▲絵付け前に下書きを一度描いてからいざ本番へ。
そして完成したものがこちら。
簡単そうにみえて筆使いも慣れないと難しいですが、自分だけのオリジナルのこけしができました。
鳴子こけしらしくちょっと素朴なお顔に。
今回のこけしフェアで行なった「こけし絵付けスタンプワークショップ」もこの絵付け体験がソースとなりました。
・鳴子こけしとは
鳴子こけしは首を回すとキュッキュッと音がなり、どっしりとした安定感のある形と素朴な顔で、胴の模様は重ね菊や菱菊の模様など他の地方のこけしよりも比較的、柄が写実的なものが多いのが特徴。
鳴子こけしをはじめ、作並こけし、遠刈田こけし、弥治郎こけし、肘折こけしという宮城県内5系統の伝統こけしは「宮城伝統こけし」として1981年に国の伝統的工芸品に指定されています。