スタッフインタビュー:スロヴァキアについて3

先日発売した、スロヴァキア出身のイラストレーター、
Daniela Olejnikova(ダニエラ・オレイニーコヴァー)のハンカチと
8月に発売予定のMatúš Maťátko(マトゥーシュ・マチャートコ)のハンカチの
コーディネートを担当してくださったswimmie銀座店のスタッフに、
スロヴァキアで過ごしていた頃のお話や作家さんのことを色々お伺いしています。

スタッフインタビュー(1)
スタッフインタビュー(2)

−スロヴァキアの魅力について、是非聞きたいです。

スロヴァキアは自然にあふれていて、森を散歩したり
冬はすごく寒くて雪も降るのでスキーをしたり。
国立公園や教会、お城など素朴なものであふれていますね。
大きいものはないけれど、そこが魅力なのかも。

−素朴っていいですね、東京にいるとそういうものを忘れそうになります。

そうですよね、休日の日も日本みたいに色々と遊ぶ場所があるわけではないので
家族で過ごすのが一般的でした。
知り合いのスロヴァキア人にお休みの日にお家に招待していただいたり。
あとは、やたら散歩に行った記憶がありますね。

−散歩!それはまた、どんなところへ?

ブラティスラヴァって首都ではあるけれど、
ちょっと行くとすぐ森とか公園があるんです。
散歩のことを向こうではPrechádzka(プレハーツカ)っていうんですけど
やたらとプレハーツカ行こうっていって
森の中を1、2時間歩いたりしていました。
今じゃ全然できないことだし、当時なんだか物足りなくて
寂しいような気持ちになったりもしたけど
思えばただ森の中を歩いたりしたのも楽しかったな、と思ったり。
ものがなくても全然過ごせるんだなって。

▲ダニエラの散歩コース

−散歩ってなかなかいい響きですね。
向こうの気候はどんな感じなんですか?

スロヴァキアに限らずヨーロッパは全体的に
夏は日本みたいには湿気が多くなくて、
暑いけどけっこうさらっとしてます。
逆に冬は本当に寒くて、毛糸の帽子や手袋、革のブーツで
重装備をしていないと怒られるんですよ。笑

−怒られるんですね。笑
スロヴァキアの方って結構親しみやすいんですか?

親しみやすいというか、仲良くなると優しいし、
そんなことまでしてくれなくても大丈夫なのに、ってところまで
してくれるんですけど、そこまで行くのには結構時間はかかるかも。

−そういう人柄もスロヴァキアの魅力の一つともいえますね。

あとBIB展(ブラティスラヴァ世界絵本原画展)は
ブラティスラバには欠かせないイベントで、
今回紹介した二人もこの展覧会に携わっています。
昨年ダニエラは金のリンゴ賞を受賞しているし、
マトゥーシュは町中のポスターや受賞者の賞状にイラストが採用されています。

▲2017年、BIB展のビジュアルに採用されたマトゥーシュさんの絵

私が花巻で見た時からずっと気になっている展示だったんですけど
スロヴァキアのそこまで大きくない首都なのに
世界中から絵本の原画が集まって
それをみんなで見るっていうのがすごい素敵なことだな、
と思っていて、そういう町に来られてよかったなと思いました。

−ありがとうございます。

短い時間でしたが、スロヴァキアの魅力、
ご自身のスロヴァキアでの生活も含め
今回ご紹介いただいた作家さんのことまで
たくさんお話しいただきました。

ダニエラさん、マトゥーシュさんのハンカチは
全店舗でご覧いただけます。
また、オンラインストアでもお取り扱いございますので
是非ご覧ください。

スタッフインタビュー :スロヴァキアについて2

先日発売した、スロヴァキア出身のイラストレーター、
Daniela Olejnikova(ダニエラ・オレイニーコヴァー)のハンカチと
8月に発売予定のMatúš Maťátko(マトゥーシュ・マチャートコ)のハンカチの
コーディネートを担当してくださったswimmie銀座店のスタッフに、
スロヴァキアで過ごしていた頃のお話や作家さんのことを色々お伺いしています。

スタッフインタビュー(1)

−今回紹介くださったお二人について伺っても良いでしょうか?

はい、ダニエラもマトゥーシュもカーライさんの教え子で
同じ版画学科ですが絵本やイラストを作るアトリエの生徒さんだったので
学校生活ではいつも同じ空間にいたわけではなく、
何をしているのかな、と版画を刷る大きなスタジオで一緒の時に
ちらっと見るくらいの距離感でした。

学期末に必ず生徒一人一人が今学期作った作品の講評会をするんですが
この二人はいつも作る量が他の生徒よりも多くて、
しかも完成度も高かったので結構目立つ存在で注目していました。

−あまり話したことはないけどそういったところで
ずっと印象に残っていたわけですね。

そう、それでオーナーの間中さんから企画の話があった時に
声をかけてみようかなと思ったら二人ともとても乗り気で、
すぐにやり取りが始まりました。

−学生の頃から目立つ存在だったダニエラさんですが
学生の頃はどんな作品を作っていたんですか?

基本は版画なんですが、ダニエラは学校にいた時も
割と早い段階で版画を作ったものをパソコンに取り込んで
最後はパソコンで絵を作っていました。
学期末に提出するものも既に出力されたデジタル作品だったり。
本になることを意識して行動していたなっていうイメージでした。
当時は結構革新的なことで、版画だけではなくデジタルに挑戦していて
すごいなと思っていました。

▲カーライさんの絵本(左)、ダニエラさんの絵本(右)

−今回のデザインは結構ハンカチのためのデザインって感じですね。

そう、今回ダニエラはハンカチのためのデザインとして
柄を考えてくれました。本だったら本にあった絵柄で作ったりと
そういう感覚がかなり繊細なんだと。
自分を押し出すというよりかはそのもののコンセプトに合わて
作品を作る方だと思います。

−とても器用なんですね。一方でマトゥーシュさんはどんな方なんですか?

マトゥーシュの方は絵からもなんとなくわかるかもしれないんですが
やんちゃで、街中のグラフィティとかにも影響受けているんじゃないかな。
マトゥーシュとは学校を離れてからも滞在制作とかでも関わることも多くて
大学卒業してからも作品を作り続けている人の一人でした。

普段の作品も今回のハンカチと同じようなタッチで制作していて
今でもブラティスラヴァや他の場所でも個展をしたりと発表活動が多いようです。
二人とも学科は違ったけど比較的きさくでオープンなタイプだったので
今回も声をかけることができたんです。

▲マトゥーシュさん

(続く)

スタッフインタビュー:スロヴァキアについて1


先日発売した、スロヴァキア出身のイラストレーター、
Daniela Olejnikova(ダニエラ・オレイニーコヴァー)のハンカチと
8月に発売予定のMatúš Maťátko(マトゥーシュ・マチャートコ)のハンカチの
コーディネートを担当してくださったswimmie銀座店のスタッフに、
スロヴァキアで過ごしていた頃のお話や作家さんのことを色々お伺いしました。

—スロヴァキアに行こうと思ったきっかけはなんですか?

岩手大学で版画を勉強していた頃、
一度外国で勉強をしてみたいな、と思う時期があって。
じゃあどこの国で勉強するかと考えていた時、
当時大学で版画を教えてくださっていた戸村茂樹先生の持って来た資料が
いわゆる”東欧”と呼ばれる地域のものが多くて
それで自然とその国の人々に興味が湧いて来たんです。

—そこからどうしてスロヴァキアを?

もともと好きな作家さんがスロヴァキアに多かったというのと、
岩手大学に入る前、花巻市の萬鉄五郎記念美術館で
ブラティスラバ国際絵本原画展が開催されていて、
その時に見たドゥシャン・カーライさんの作品がとても素敵で。
それから大学に入り、戸村さんに教えてもらうようになってから
カーライさんの作品をもう一度見る機会があって、
もし外国に行くならスロヴァキアがいいな、と思うようになりました。

▲戸村さんからいただいたカーライさんのエッチングの図版(左)
最近古本屋さんで見つけて購入したカーライさんのスロヴァキア語の絵本(右)

—スロヴァキアには誰かに教わろうと行ったのですか?

留学について色々調べているうちに、カーライさんが
ブラティスラヴァの美術大学で版画を教えていることがわかり、
ぜひ教わりたい、と岩手の大学で作った作品を見せに行きました。
ただ、カーライさんは版画学科の中でも
絵本やイラストレーションを作るアトリエの先生で、
作品を見てはくれたんですが、岩手大学で作ったものは
ほとんどが抽象的な作品で、結局カーライさんの元では版画は教われず、
一旦日本に帰って来ました。

−教わりたい先生に教わるというのも結構大変なんですね。
一旦戻った後はどうされたんですか。

戻った後も、やっぱりスロヴァキアという国が気になってしまって・・・
生活をして制作を続けるのであればやっぱりスロヴァキアがいいなということで
今度は版画学科の中でも抽象絵画をやっている先生を紹介してもらって
もう一度スロヴァキアに行けることになりました。

−それはとても良かったですね。
スロヴァキアの大学に入学して、向こうでの生活も気になります。

はい、大学はスロヴァキアの首都、ブラティスラヴァの中心地よりも少しはずれの
小高い丘の上にあって、毎日バスで通学していました。
そのバスがお城の脇を通って行くんですけどそれがいいなって。

−わー、お城。町なかにそういうお城があるって素敵ですね。

そうなんです。でもバスが丘の少し手前で停まるので
降りて登っていかなきゃいけなかったのが少し大変でした。笑

▲ブラティスラバ美術アカデミー 参考:https://www.facebook.com/vsvu.afad/

−向こうではアパートとかを借りて?

そう、アパートを借りてルームシェアをして暮らしていました。
日本人同士の時もあったし、
スロヴァキア人と一緒にシェアするときもあったり。
何度か引っ越しもしました。

−言葉とかも結構大変だったんじゃないですか?

勉強はしていたのですが、
いざ向こうで自信満々に挨拶したらほとんど通じなくてショックでした。
最初の一年は本当に学校の中でも、町にいても
スロヴァキア人が何を喋っているか全然わからなくて。
でも、少しづつ日常で使う単語から覚えて、
耳も慣れるしで帰る頃にはある程度一人でなんとかできるようにはなりました。

−全くわからない言葉って本当に不安ですよね。

バス乗りたいとか電車乗りたいとかでもチケットの買い方もわからなくて
一気に自分が3歳くらいの子供になったような虚しい感覚でした。笑

(続く)

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