ハンドロール(手巻き)について

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ハンドロール(手巻き)の技を取材しました。
横浜にある縫製工場。実際は手巻きは工場ではなく、内職のように各所に配られ行われているそうです。
ハンカチの縫製には色々あります。
ミシンを使った三つ巻縫い、千鳥縫い。H TOKYOでもほとんどがこちらの縫製です。他にもフランスヘムなど。手巻きは縫製の中の最高峰といって間違いないでしょう。その名の通り一枚一枚、職人の手によって縫われています。
手馴れた職人の手でも1時間で3,4枚しか縫えないそうです。
そうした技もできる人はだんだん減少しており、近い将来日本で手巻きの縫製はなくなってしまうかもしれません。
工賃はミシン縫いの4倍しておりますが、それでも安いと考えても差し支えない価値観のある一枚かもしれません。
淵が丸く膨らんだ淵のハンカチに、何らかの愛着を思わず感じてしまいます。
一枚一枚こよりを作るように巻きながら縫製していくその様子は、感動の体験でした。
H TOKYOではラグジュアリー、リゾートの商品の一部でハンドロールの縫製をしています。
失われていく技術。この一枚一枚を今提供させていただいています。
どうぞよろしく、大事にお使いいただければと思います。

クリエーターズフリマに参加(ちょっとした話し)

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クリエーターズフリマに参加したときのちょっとしたエピソードの話。
自分は事務所から出ていて、そのときいなかったのが残念ですが・・・
ある青年が自分が卒業制作でつくった本とコースターを交換してほしいとお願いしてきたそうです。物々交換というのがよいですね。
事務局のスタッフが了解し、青年はコースター8枚と引き換えにその本を置いていきました。
手作りですが、装丁はしっかり作られた本。ある町に登場したピンクという生き物が、姿形を変えたりしながら、都会に何かがあるのを夢見て目指す、という話。あるときはスポーツカーに。あるときは鳥に。上空から写した地図に怪獣などの柄をうまくとりこんで、地理的にも東京に移動していくという、よく作られた力作です。
結局、東京には何もないことにきづいて消えてしまうのですが。
何かを提示しながら、ちょっと悲しい終わり方。
いや、もしかしたらその青年は「コースター」があることに気づいたのかもしれませんね。
そんなフリーマーケットでのちょっとしたお話でした。
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クリエーターズフリマに参加

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4月29日、IID(世田谷ものづくり学校)のグリーンデーのイベントに参加。
自分は普段IID事務局で働いています。当日はイベント全体の運営責任者のひとりとして関わりました。当日のイベントは晴天にも恵まれ、3,000名近くの大勢の方にお越しいただき、大盛況。
廃校になった元中学校。ディスプレイ用の300鉢のマーガレットがあちらこちらに飾られ、きもちよいです。隣の体育館はフリーマーケット会場。学校の館内は、入居するクリエーターが各所で催すクリエーターズフリマ。ワークショップやプレゼンテーション大会のイベントなど。其処彼処でにぎわっていました。
自分も、IID事務局前でクリエーターズフリマの参加としてハンカチの端切れでつくったコースターを販売しました。運営にまわっていたので、コースターの販売に時間など到底割けず、大きなカップに
「お金はこちらにお入れください。おつりもこちらからお取りください」
と書いて放っておく状態。
それでもさまざまな柄の生地でできたコースターは結構人気で事務局の部屋の前には人だかりができたり。
もともとはハンカチの端切れ。前は知らず捨てられていたもの。間違えてハンカチの製品と一緒に梱包されてきた端切れを見て、何かに使えないこと思って、コースターにしたのが始まりです。
多くのひとに喜んで選んでもらって何より。生地も自分もうれしいです。
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