シャツカチ

今年の5月
『シャツカチ』‐着られなくなったお気に入りのシャツをハンカチに‐
というイベントを開催しました。
大好きでお気に入りのシャツ。
『初めての海外旅行の時にも着たなぁ』
『初めての告白。ドキドキしながら支度をし何度も鏡の前でボタンを留めたり外したりした思い出のシャツ』
『二十歳のお祝いに両親からの贈物』
『大事なプレゼンの時には必ず着ていた勝負シャツ』
そんなお気に入りも襟が汚れ袖口もすこしほころんできて出番が少なくなってきた。
大事にとってあるけれど、もう何年も着ていない。。
タンスを見直してみるとそれぞれに思い出が詰まっているシャツたちが沢山。
もっともっと一緒にいられるのでは??
そんな思いから始まったH TOKYOの新しい価値の提案『シャツカチ』。
この思いを朝日新聞社の山田さんが綴ってくださいました。

山田さんの言葉から全国のたくさんの方々からの反響があり繋がることが出来ました。
4月29日~5月9日までに300枚ものシャツがH TOKYOの集まり一枚一枚にエピソードがあり、素敵な思い出と大事に持ち続けたいという真摯な想いが込められていました。
その中のお客様福田さんの『シャツカチ』ストーリー。

私たちスタッフ一人一人もシャツカチを通してみなさんのシャツカチストーリーに触れ、いつも当たり前に使っているものやいつもそばにいてくれる大切な人のことを改めて考えるきっかけになりました。
これから生きてゆくための大切な肥しをもらったようなそんな気持ちです。
そしてまた、9月に待望の『シャツカチvol.2』を開催します!
期間は9月18日(土)~10月8日(金)
シャツカチについて詳しくはコチラをお読みください。

『 W(ワンダースリー)3』手塚治虫

少し前に書いた星新一から関連して。
手塚治虫のマンガ『 W(ワンダースリー)3』は、主人公の名が星新一、その他登場人物にボッコちゃんの名が出てくる。
ストーリーは宇宙から地球を偵察にきて動物に変身する宇宙人と地球を守るためのスパイである兄をもつ主人公の少年が、活躍し・・・というストーリー。
スパイである兄とそのフィアンセが悪役の拠点である島に潜入した際に、敵に察知されて撒かれた毒ガスをすいこむのを防ごうとフィアンセが口をハンカチで覆うシーン。それをみた仲間のスパイが
「白いハンカチをだすなっ、めだつぞ」と叫ぶ。
こんな危険なときでも白いハンカチが出てきてしまうなんて、男心をくすぐる麗しさ。
ちなみに星新一が開発したホシヅルというキャラクターがあります。目が大きくキョロちゃんにも似たその姿は非常にチャーミングです。かわいいだけでなくホシヅルというキャラクターの設定なども星新一らしく面白いので、興味のある人は調べてみてください。
残念ながら星新一展は終了してしまいましたが(ご案内が遅くてすいません)、この機会に作品を読み直されるのもおすすめです。世田谷文学館はいい企画していて、周辺も散策におもしろいところです。ぜひ一度おでかけください。

ハンカチの悲劇

タイトルからすると大層な話だが、ハンカチの価値を改めて感じてもらえるようにと日々真剣に考えている身にとっては非常に痛切な問題だ。
ハンカチが気軽なギフト、送別品などに使われれば使われるほど、その価値にありがたみが感じられなくなってきてしまう。洋服を買うともらえるなどプロモーションで使われたり、おまけみたいに軽くあしらわれる(差し上げる側にとってはもちろんそんなつもりはないのであろうが)
メンズの品としてのこだわりとなると、ひとつの方向性として素材になる。美しいサックスブルーの細番手の生地。織りはオックスフォードかツイルか。ただそれだとなかなか多くの人に伝わらない。
なんだただの無地のハンカチかと。
この前キャンドルナイトの夜に、照明をおとしてハンカチの買い物をするというイベントをした。
ハンカチ、その生地をじっくりと触り、味わい、楽しんでほしい。良い生地に触れることは、それ自体気持ちの良い、喜びなのだ。ハンカチという普段身の回りにあり手にするものだからこそ、そうした「もの」にこだわってほしい。
なかなか伝わらないですが、今のところそんな想いを抱きながら地道にやっています。お店では遠慮なく、生地にどんどん触ってください。
最近、生地好き、ハンカチ好き、うちのお店が好きといったほんとうにうれしいお客様がきてくれて何よりです。
なくならいでください!というありがたい(するどい?)コメントもいただきます。
儲からず(儲けず?)、されどつぶれず。
そんなポリシー(?)でやってますのでどうぞご安心を。

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