ハンカチ百科 NO.14 正しい手の拭き方

新型コロナウイルスの影響でマスクが買えない状況が続いています。
マスク自体も、予防効果は限定的など専門家より色々な意見が出ています。
対策として最も効果的で最優先で必ず奨励されているのが手洗いです。きちんと手を洗い、正しく手を拭く。
この当たり前のことを検証してみました。

手の洗い方については世の中にたくさん出ていますが改めて復習しましょう。
1、流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。
2、手の甲をのばすようにこすります。
3、指先・爪の間を念入りにこすります。
4、指の間を洗います。
5、親指と手のひらをねじり洗いします。
6、手首も忘れずに洗います。
*厚生労働省の手洗いポスター参考

では手を洗った後の正しい手の乾かし方、拭き方はあるのでしょうか。

トイレなどにハンドドライヤーが設置されているところも増えました。
ただこのハンドドライヤーは、手や水受けトレーなどに残る菌を撒き散らしてしまう可能性が指摘されています。
何より寒い時期には手の乾燥を促進してしまい、理想的な乾かし方とはいえません。

備え付けのペーパータオルは、衛生的といえますが、やはり肌への刺激という意味ではよくありません。

一番よいのは洗濯された清潔なハンカチを使うことではないでしょうか。
ハンカチの使い方も、より丁寧に使うと衛生性が増します。

1、効率的に手を拭くには、まず手の水をきれいに振り落とすこと。周辺に水滴が飛び散らないように、シンクの中で行いましょう。

2、次にハンカチを広げて、裏面の半分を使い、片方の手ずつ拭いていきます。

3、片手で表面をもち、やさしく包むようにもう片方の手の手首から、手の甲、手の平、指は小指から順に親指まで1本ずつ包み込むように。
ハンカチの使用箇所を意識し変えながら、拭き残しのないようにしっかり丁寧に拭いていきます。

4、ハンカチを反対の手に持ち替えて、使用していない裏面の反対側を使用して拭いていきます。

5、仕上げに、畳んだ際に内側にくる表面を使用して両手に再度やさしく当ててもよいでしょう。

使用後は、使用していないハンカチの表面が外側にくるように気をつけて畳みます。
すると濡れた部分が直接衣服やバッグに触れないので快適に持ち運べます。
そして、家に帰ったらすぐに洗濯してください。

手を洗う頻度が多いときは複数枚持ち歩きましょう。
マスクがなく、急なくしゃみなどの症状に襲われたときにもエチケットとして、口元を覆って塞いだり、いろいろなシーンに役立ちます。

不特定多数の方が手に触れるドアノブや電車の手すりなどが気になる場合は、そのための小さなハンカチを別に用意して、使い分けるのもよいでしょう。

いかがでしたか?
何気なく使っているハンカチを少し意識して使うことにより、より衛生的で快適に過ごせるかもしれません。
とくに気になるこの頃は複数枚持ち歩くと有用です。

以下の過去の記事も参考にしてください。
ハンカチ百科 NO.2 「手を拭くのに良いハンカチは?(選び方)」

ハンカチ百科 NO.3「手を拭くのに良いハンカチは?(素材・スタイル) 」

ハンカチ百科 No.13 洟(はな)をかむ

花粉に頭を悩ませることが多い時期がやってきました。
とめどなく流れ落ちる鼻水にティッシュが手離せないこともあるでしょう。

14世紀末、イングランド王のリチャード2世は「鼻水を床に落としたり、袖で拭くのはみっともない。ハンカチを使用することは紳士的行為であり、社会的な地位の表れである」といったそうです。

古いヨーロッパやハリウッドの映画では、ポケットチーフを胸元から取り出して、洟をかんだりするシーンを見かけます。

ポケットチーフはもともとハンカチから派生したものです。
装飾的な意味合いが強まり、居場所にジャケットの胸ポケットを与えられ、その役割をハンカチと分かちました。その頃には見せるためのハンカチ(ポケットチーフ)、そして実用としてのハンカチを2枚持つことが紳士のたしなみとされていました。

その後、1924年アメリカでクリネックスティッシュが発明され、それが世間に広く流通するにつれて、ハンカチで洟をかむという行為は一般的には少なくなってきました。

さて、外出している際に、流れ落ちる鼻水を延々とティッシュでかみ続け、それをポケットにつめこんでふくらませるのもみっともないでしょう。
そして手持ちのティッシュをきらして焦ることも。

そうした際は、元々その役割を担っていたハンカチを緊急で役立てるのも手です。
洟をかむまでせずとも、ぬぐったり、押さえたりすることもできます。
肌触りのよい薄手の上質な生地のハンカチをもっていれば、肌への刺激も気にならないはずです。
リネンウォーターを使用して、お気に入りの香りをプラスしておくと、花粉によるいらいらの気持ちをリフレッシュすることでできるかもしれません。

この時期は、通常使用するもの・緊急時に使用するものと、ハンカチを役割で分けて2枚持ち歩くのが、大人として賢明といえそうです。

ハンカチ百科 No.12 ハンカチと別れ、うれし涙

異動、送別が多い季節になりました。

ちょっとしたお礼や感謝の気持ちを伝えるのにハンカチはたいへん重宝するアイテムです。

日本の文化では、言葉の読みの音や使用シーンの印象から、ものごとを縁起の良し悪しに結びつけることが多いようです。
ハンカチは、年配の方に伺うと、以前は華やかな柄物などがなく、白しかなかったとも聞きます。葬儀での涙、見送りの旗がわりなど、別れを象徴するイメージにつながったのかもしれません。
そんな背景から、ハンカチを贈ることは日本では「別れ」を意味するといわれることがあります。

またハンカチは漢字で「手巾」と書かれ、手を拭くための布切れ、手ぬぐいやハンカチを意味しました。この文字が「てぎれ」とも読めるので、ハンカチを渡すことに深い意味をあてがわれたのでしょうか。
現在、ハンカチを「手巾」と書くことはほとんどありませんし、ハンカチをもらったことに対する裏の意味合いを考えることも、現実的にはあまりないと感じます。

国によっても風習が異なります。
中国では「送巾離根」と言い、ハンカチを差し上げることは関係を断つことを意味します。ご年配の方には良く思われないことがあるようです。
一方で、若い方には日本で出回っているプリントなどの華やかなハンカチは新鮮に映り、ファッションアイテムのように人気があります。ギフトにも使われているようです。

日本の年配の方でも、全く気にしていないという感じを多くお見受けします。
もちろん厳格にいわれなどこだわる方がいたり、そういったご家庭などの環境であれば、事前に確認をとるのがよいでしょう。
贈る立場としても、色を選択する際に白を避けたり、刺繍をいれて工夫したり、またはお手紙をつけたりして気持ちを伝えれば、不用意に誤解を受けることはないはずです。

結婚の記念に白のリネンのレースを差し上げたい、とご相談もあります。
装飾的なレースがついていることからも、気にしなくともよいものと思います。
相談できる間柄でしたら、聞いてみるなり、一言添えてお渡しすれば問題ありません。

欧米では「HAPPY TEARS」という慣習があります。
「花嫁が涙を流す最後のハンカチに」という意味で、式の参列者にハンカチを配ったりすることもあるようです。
うれし涙を共に拭うという前向きなイベント事になっているのは素敵です。

結婚式だと、日本でも式の席札にも使われることが出てきました。そのまま日常に持ち帰られるアイテムとして、人気が高いです。

昔はお祝いの品として包丁を贈ることも、縁起が悪いといわれていました。
「切る」という行為が、縁を切るという忌み言葉として捉えられたのでしょう。ですが最近では、日本では古来より慶事に刀剣を贈る風習があり、運や未来を切り開くものとして見直されてきています。

ハンカチの色も白よりカラフルなものが主流になってきました。

時代とともにマナーも変わってきます。自分なりの想いや創意工夫、気遣いがあれば、あなたから届けられるハンカチと共に幸せや喜びを感じとってもらえるのではないでしょうか。

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