うちわのできるまで

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H TOKYOで取扱いしている東京うちわは、
房州と呼ばれる千葉県の房総半島南部でつくられています。
すべて手作業で21の工程を経て、うちわになります。

実際に1本の竹が細かく裂かれてつくられる様は、
職人による手仕事の技の美しさ、みごとさと言えます。

うちわの窓を形作る青の糸と、柄尻の朱赤の色は、
民藝運動で重要な役割を担ったある芹沢銈介氏の指定で製作し、
それ以来、ずっとこの色でつくるようになったそうです。

それぞれの過程が分業で行われているので、
例えば竹を採取するひとが引退するなど、
工程がひとつでも欠けるとうちわづくりができなくなってしまいます。

竹自体も、節と節の間が長い間隔をもった
地元の女竹でないとつくれません。
毎年生産できるうちわの量も、
その年毎の竹の生育状況により、異なってきます。

柄尻部分には、中にまず笹をつめ、
さらに膠(にかわ)などを練ったもので丸く固め、
最後に朱赤のカシューを塗ります。*
見えないところも含めた小さな工程の
積み重ねでうちわができあがっています。

プラスチック製品にない手作りの味わいの良さを
大事に取扱いいただければ嬉しいです。

*カシューの塗装は、製品によりハネや垂れが出ているものがありますが、商品の味わいとしてご了承ください。

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洗濯、洗剤、アイロンなどハンカチの扱いについて

H TOKYOで扱っているハンカチは、洗濯機でじゃぶじゃぶ洗っていただいてかまいません。手巻きのハンカチもネットなどにいれなくても大丈夫です(でも気持ちとして大事にしたいという方は是非いれてください)
洗剤は、個人的にはサンダーレッドがお気に入りです。大豆由来の天然素材の洗剤です。こちらを使うと生地本来のふっくらした感じがあります。
大豆なのか香りがありますが、「太陽の匂い」という気がして好きです。むしろ合成洗剤や、柔軟剤についている香りより自然な気がします。
余裕があれば、クエン酸にエッセンシャルオイルのユーカリの香りなどを垂らしておくとすきっとして良いです。
柔軟剤は、表面的にはやわらかいのですが、吸水性が悪くなったり、ずっと使っているとなんだか生地がくたびれて元気がなくなる気がするので避けた方がよい気がします。
特にタオルなどはそうです。
自分の解釈では生地にコーティングをするので、素材そのものの良さを味わいたい「素材派」の方(勝手にネーミングしました)、ハンカチなんだから汗吸わないとねいう「機能派」の方は、よくご自信でも実験されてください。
購入しただけでなく、その後どうつきあうかは、とても大事です。
アイロンはとてもご面倒に感じる方が多いと予感しています。苦手というあなたは、アイロンをどんなに楽しく、クリエイティブなアクションとして捉えることができるかを真剣に考えてみてください。きれいによけいな動きなく効率的にかけるか職人的に追求するのもよいですし、生地の研究者になるのもよいでしょう。ダイエットやトレーニングというアプローチもあるかもしれません。またはその行為をパートナーにさせるための戦略でもよいですが。
いちハンカチ屋として、私の信念としては、もつかたがかけるべきものです。メンズのハンカチを扱っているので、基本は男性ということになります。現代のオトコのたしなみとして、どしどしアイロンしましょう。
道具としてのこだわりも大事です。アイロンは重い方が結果的にはかけやすいと思います。蒸気のパワーも大事です。お店ではティファールの上位機種を扱っています。
洗濯の際に香りをつけていなければ、リネンウォーターを一度つかってみてはいかがでしょうか。H TOKYOほどリネンウォーターを潤沢に用意しているところはありません。
*あくまで個人的な意見です。いろいろとご自身でお試しください。

ハンドロール(手巻き)について

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ハンドロール(手巻き)の技を取材しました。
横浜にある縫製工場。実際は手巻きは工場ではなく、内職のように各所に配られ行われているそうです。
ハンカチの縫製には色々あります。
ミシンを使った三つ巻縫い、千鳥縫い。H TOKYOでもほとんどがこちらの縫製です。他にもフランスヘムなど。手巻きは縫製の中の最高峰といって間違いないでしょう。その名の通り一枚一枚、職人の手によって縫われています。
手馴れた職人の手でも1時間で3,4枚しか縫えないそうです。
そうした技もできる人はだんだん減少しており、近い将来日本で手巻きの縫製はなくなってしまうかもしれません。
工賃はミシン縫いの4倍しておりますが、それでも安いと考えても差し支えない価値観のある一枚かもしれません。
淵が丸く膨らんだ淵のハンカチに、何らかの愛着を思わず感じてしまいます。
一枚一枚こよりを作るように巻きながら縫製していくその様子は、感動の体験でした。
H TOKYOではラグジュアリー、リゾートの商品の一部でハンドロールの縫製をしています。
失われていく技術。この一枚一枚を今提供させていただいています。
どうぞよろしく、大事にお使いいただければと思います。

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